画像ではちょっと工程が進んでしまっていますが、桜の木を作ります。
このジオラマではなかり目立ちますので、気合を入れて作ります。
こんなに大きな木を作るのは初めてなので、さてさてどうなることやら。
実は途中までの画像が無いのは、1回目失敗しているからなんです。
ちょっと焦ってしまったのです(笑)
気を取り直して2回目の桜の木の制作開始です。
画像は、針金で作った枝の先端に、鉄道模型用の木を取り付けたところです。本来はこれだけで1本の木なのですが、今回は大きな桜の木ですので枝の一部にとして活躍していただきます(笑)
針金で枝を固定していますが、とにかく頑丈なジオラマにしますので更に瞬間接着剤で補強しました。
枝ぶりはこんな感じ。
悪くないと思うのですが、実際にできてみないと何とも言えません。本当に木の制作は難しいです。
木の幹と枝に肉付けをしていきます。
使用するのは、軽い紙粘土。生まれて初めて使用する材料です。
軽い紙粘土の中でも木で作った粘土らしく、ひのきの良い香りがします。
木が原料の一つだから、木と相性がいいかなぁ、なんてね(笑)
軽い紙粘土は中身もスカスカな感じ。
何か面白い触感です(笑)
軽い紙粘土は粘土どうしが付きにくく、やや使いにくい印象です。
ただ、今回はいつも使っている紙粘土が使えないのです。
なぜかというと、頭が重くなるとジオラマの持ち運びの時に振りが大きくなります。特に今回は背も高いですのでその影響が顕著に現れるはずです。そうなると破損の可能性が一気に高まります。丈夫なジオラマを目指す者として普通の紙粘土を使うことはできないのです。
枝の肉付けが終わりました。
ちょっと不格好に見えますが、ここから枝をかなり増やしていきますので、おそらく良い桜の木になってくれると思います(というかそう願いたいです(笑))
桜の樹皮の質感を持たせるためにモデリングペーストを使ってデザインを入れていきます。
次は小枝の増量です。
これは、本物の小枝です。秋に道にたくさん落ちていたので拾っておいたのです。
何の木かはわからないのが残念。
木工用ボンドで小枝をたくさん付けました。
木工用ボンドは速乾性のものを使いました。
普通の木工用ボンドでは取り付けが進まないんじゃないかなと思います。
秋に採取した枝を全部付けても、ボリュームが出ないので、カスミソウのプリザーブドフラワーの枝もかなり付けました。
かなりもったいない使い方なのですが、この桜の木にかける情熱はそれくらい半端なものではないんです(笑)
この桜は、ジオラマの世界観を作る主役ですからね。
余ったカスミソウのお花。
もちろん捨てません。
素敵なお花にして別なジオラマで活躍していただきます。
木の幹と枝など、全ての色がちぐはぐなので、いったんサーフェイサーを吹きます。
雪化粧したみたいで、これはこれできれいですね!
樹皮の塗装に入ります。
ベースとなる色は、つや消しブラックと艦底色の混合色です。
艦底色は、たまたま前回戦艦武蔵を製作した際に購入したものです。
要は、ちょっとくすんだ赤っぽい色が欲しかったんです。
エアブラシで、つや消しブラックと艦底色の混合色を吹きました。
ちょっと赤味が強いですが、比較的若い桜の木はほんのり赤味があるんです。
ここから汚していくとちょうど良い色味になると思います。
余談ですが、今回の桜制作にあたって、数え切れない程の桜の木をじっくりと見ているんです。
桜の樹皮に質感を与えるために、少し汚しを入れます。
使用するのは、バフ、フラッとブラウン、フラットブラック、フラットホワイトです。
汚しのベース色。
バフがメインになっていますね。
汚しのベース色を筆で塗りました。
赤味が取れて、いい雰囲気が出てきました。
ベース色よりもちょと濃い目の同系色でドライブラシしていきます。
ドライブラシは、あまり力を入れずに軽めに行います。
あまり強くこすると、モデリングペーストが剥げてしまうんです。
イメージした櫻の樹皮になりました(喜)
いよいよ桜の花を咲かせます。
ペインティングナイフで、枝の先端にちょこちょこと木工用ボンドを付けていきます。
こんな風に均等にまばらに木工用ボンドを付けます。
当初は満開にしようと思っていたのですが、まだ花の未来を残したくて八分咲にすることにしました。
満開にするのなら、もう少し多めに木工用ボンドを付けていくだけです。
桜のお花の表現は、光栄堂のランドスポンジの薄いピンクのものを使用することにしました。
あまりピンク過ぎるよりも上品かなぁと思ったので。
画像では指で押さえて付けているように見えますが、そうではなくて、ランドスポンジを上からパラパラと落として木工用ボンドが付いているところにくっつくというような感じで付けていきます。
指で押さえるようにして付けると、あまり自然な八分咲にならないんです。
押さえつけた苦しさが出てしまうというか。
そうしてできたのがこの桜です(大喜)
今回のジオラマで、この桜だけは絶対に自分に納得できるものを作りたかったんです。
思ったように仕上げることができて本当によかったです。