ここから主にグランドワークになってきますが、その前に、ジオラマベースの淵を平坦にさせます。
スタイロフォームを重ねてジオラマベースを作ると、どうしても側面に凹凸ができてしまい、最終仕上げをする時のネックになりますので、ここで平坦加工をします。
加工とは言っても、スタイロフォームの側面全体を段ボールでくるむだけです。
ジオラマの手前には川が流れますので、段ボールの孔をふさいでおきます。
段ボールとスタイロフォームの隙間ができたところは、うすい布を木工用ボンドで貼り付けて隙間を埋めておきます。
敷石を作ります。
使用するのは、石・・・ではなくて、100円均一で見つけた、お魚飼育用のろ過材(牡蠣の殻)です(笑)
初めて使いますので、どうなるかわかりませんが、人柱になりたいと思います。(笑)
ろ過材の中は牡蠣の貝殻を細かく砕いたものが入っているのですが、その中でも形の良いものを選びます。
あとは木工用ボンドを付けてペタペタ貼っていくだけです。
敷き詰めましたので、塗装をします。
エアブラシで、つや消しブラックを吹きます。
貝の粉が付いているところは塗料が剥げやすいので、そういう部分を見つけたら、粉を取り除いて色を付けていきます。
ただ、剥げてしまってもそれはそれで味になるので、あまり神経質にはならないようにして塗装を進めます。
基本塗装が終わりました。
ムラがあるように見えますが、ムラがあります(笑)
それでいいんです。同じ色の石なんてありませんから、真剣にベタ塗りしたらかえって変になります。
少しだけ汚します。
戦車ではありませんから、それほど汚しませんので、塗料の種類はこのくらいで十分です。
混ぜればいろんな色ができますから(笑)
ブラウンとつや消しブラックで汚した後に、つや消しホワイトでドライブラシをします。
この時も貝の粉が付いているところは塗装が剥げやすいので、あまりゴシゴシしないように気を付けます。
牡蠣を使った敷石の塗装が完了しました。
より敷石っぽい雰囲気を出すために、目地に砂を入れていきます。
ペットボトルに入れた砂を貝の石(どっちやねん(笑))の上にパラパラと蒔きます。
お習字の太筆で砂を少しずつ払って、いい感じに目地に砂を残します。
水:木工用ボンドを1:1で薄めた水溶液を、香水移し用の注射で、目地の砂に吸い込ませるように落としていきます。
木工用ボンドが固まれば敷石の出来上がりです(喜)
トヨダAA型が走る道路を作ります。
舗装道路ではなく、砂っぽい道にします。
少し凹凸があるとよりリアルな道路になるので、カッターなどを使って、適当に窪みを作ります。
筋が目立っていますが、それほど気にしなくて大丈夫です(笑)
道路の窪みを作った時に出たスタイロフォームの破片を道路の中央にバラバラに並べて置き、フレキシブルモデリングペーストで固定させます。
これで、轍の部分を掘らなくても轍ができてしまいます(笑)
フレキシブルモデリングペーストを道路全体に塗って、大きな筋などを消しておきます。
少しくらい残っているのはそのままでも、後の処理で消えるので大丈夫です。
フレキシブルモデリングペーストが固まったら、水:木工用ボンドを1:1で薄めた水溶液を、筆で塗って・・・
砂をパラパラと振りまいたあとに、とのこを振りかけます。
これで、それっぽい道路ができあがります(喜)
塀の基礎部分をコンクリート風にします。
使用するのは、タミヤ テクスチャーペイント 路面 ダークグレイです。
ヘラを使って伸ばしてゆくだけで、色と質感の両方が得られます。
今更ながらテクスチャーペイントスゴイです。
とりあえず汚しなどは入れずにテクスチャーペイントを塗っておくだけにします。
汚しなどは、ジオラマがほぼ出来てきてからあちこちまとめておこないます。
海で拾った小石を使用して石垣を作ります。
小石は木工用ボンドで接着させます。
ポイントは木工用ボンドに色を付けておくことです。
これをしておかなかいと、できたあとに、石と石の間から不自然な色が見えて興ざめすることになるからです。
塗料は、アクリルガッシュです。
この塗料、乾きやすいですが、それ以外はとても使い勝手が良いです。
今回は、3層分の石垣を作りますので、木工用ボンドをかなり多目に準備しました。
アクリルガッシュの量は・・・適当です。
アクリルガッシュのブラックは木工用ボンドのホワイトと色が混ざるのでグレーになります。
少しでも薄くなると、強度が出ませんので。水は混ぜずにストレートです。
揺すっても叩いても壊れないジオラマを目指します(笑)
いよいよ石を積んでいきます。
木工用ボンドを少し厚めに塗って、接着部分以外は木工用ボンドが石に付かないように気を付けながら石を置いていきます。
ある程度石を積んで行ったら、木工用ボンドが乾かないうちに、ミズゴケをカットした際に出た細かい粉をパラパラと蒔いて、石と石の間に埋めるようにします。
石垣積みで一番重要なのは、石の大きさや色・形を考えて貼り付けるのと、どうしてもできてしまう溝をどのように処理するかにかかっています。
溝の処理がきれいにできています(喜)
なかなかいい感じに仕上がってきています!
石と石の間で、ミズゴケの細粒(粒じゃないですけれど(笑))が入り込んでいないところを修正します。
木工用ボンドの先端に、瞬間接着剤の先端の先を少しカットしたものを取り付けて、溝に入り込むように改造した容器を使って、木工用ボンドを溝に流し込みます。
ピンセットでミズゴケの細粒を摘まんで穴に落とし込み、指で少し圧迫させて木工用ボンドになじませます。
次に川底に行ってみましょう!
まずは、スタイロフォームを指で押しつぶして凹凸を作ります。
少しでも平坦にならないようにした方が雰囲気が出るかなぁと。
石垣づくりで余った木工用ボンドを水で溶いて底全体に流し込みました。
海の砂をふんだんにばら撒きます。
ジオラマベースを傾けて、接着しきれずに余った砂を落とします。
砂を固めた木工用ボンドが固まったら、また木工用ボンドを塗ります(笑)
何度も勿体ない?でも仕方がないんです(笑)
少し大粒の小石をばら撒きます。これは砂の時と同じ要領です。
なぜ、この小石の前に砂を接着させたかというと、この小石の間からスタイロフォームが見えてしまうからです。
ほんのわずかな話ですが、ひと手間かけるってこういうことなんだろうなと思います。
せっかく作るジオラマですし、もうやり直しは効きませんから、満足のいくように制作していきます。
大きめの石を川の淵に置いていきます。
この段階では接着せずに全体を見て、置く場所を調整します。
石の配置が決まりましたので固定させます。
ここは流し込みタイプの接着剤が良いのですが、ちょうどいいのがありました。
固まるくん という庭の石を固める接着剤です。
ジオラマにも使えないかどうかのモニターになり、田んぼのジオラマを作ったのですが、その時に余ったものが残っていました。
スポイトで固まるくんを少しずつ流し込んでいきます。
固まる君が付着したところは、きれいなツヤありになりますので、水のかからないところには絶対に付かないように気を付けながらこの工程を乗り切ります。
付いてしまったら台無しですから結構緊張するシーンでもあります。
ピカピカのきれいな川底ができました。
今回、固まるくんを使えたのは、底に何層もの木工用ボンドが塗ってあったからです。
固まる君はスタイロフォームを侵しますので、何もコーティングされていない状態のスタイロフォームに使用すると、ドロドロに溶けてしまいますので注意が必要です。
今回は絶対大丈夫という自信がありましたが、それでも、固まるまでドキドキしていました。かなり強力なんです。
塀の裏側の地面はお手軽にいきます。
タミヤ テクスチャーペイント 土 ダークアース をそのまま使います。
ペンティングナイフで均して固まるのを待つだけです。
ここも汚しは最後に行います。