今回のジオラマのメインとなるストラクチャーである門の製作を開始します。
素材は、柱部分をバルサ材で、屋根はプラ棒やプラ板を使用します。
フルスクラッチとなりますので、どんな風になるのかワクワクします。
バルサは柔らかいので強度を出すのが難しいですが、加工のしやすさはピカイチですね。
カッターでバルサの繊維をカットしたら、ピンセットでむしるようにしてホゾを作っていきます。
あっという間にホゾができました(笑)
少し小さ目のホゾにしておくと、キツメにぴったりと入ります。
気分は宮大工です(笑)
門に少しだけ変化を付けていきます。
これはその準備。バルサにきれいに穴をあけるのは難しいです。柔らかさと繊維質なのが仇になってしまっています。
変化の材料として使用するのは、3mmの丸棒です。
門って、カクカクしているので、少し丸いのを入れたかったんです(笑)
とはいえ、木の感じは出したいので、洗いヤスリで傷を付けて、木の繊維風にします。
カッターの刃でコロコロ転がして少し傷を付けると、ポキッと折りやすくなります。
超音波カッターもあるけれど、切り口の美しさはカッターで筋を付けてポキッ、には敵わないですね。
丸棒は接着させるのではなく、上下の梁(というのかわかりませんが(汗))で挟むようにして取り付けます。
骨組みができました。
門の柱を固定する台の部分を作ります。
エポキシパテにするか迷いましたが、加工のしやすいスタイロフォームで作ることにしました。
孔の開け方は、バルサと同じ方法にしてみました。
切り込みを入れて、ピンセットでつまんで引き抜く方法です。
まぁまぁの精度でできました。
柱との隙間が無いくらいピッタリなのが嬉しいです(笑)
門の屋根は壁の屋根と一緒に作るので、先に壁の壁の部分(ややこしいですが(笑))を作ります。
壁は、まず土台部分から始めます。
壁の柱は、5mm角棒にしました。
あまり太すぎるのも何ですので。
実は、壁は一直線ではなく、角度を付けて曲がっているものにします。
何にしても変化があるのは面白いかな~と思いまして(笑)
角度を付けた壁を4枚で、全体的に丸みを帯びた壁とします。
でも、屋根を作る工程では、きっと”何でこんなことしちゃったんだろう”って思うんだろうな~(笑)
まぁ、こういうチャレンジも楽しいですから、気にせず進めます。
壁は、白い塗り壁にすると楽なのですが、見た目の良さも考えて、木の部分と塗り壁部分の両方あるタイプにします。
面倒だけど、楽しいからついついやってしまいます(笑)
画像は、ケガキ針で傷を付けて木目を作っているところです。
引っ掻いただけで簡単に木目ができます(笑)
8.25mmの幅にカットした木目のプラ板を一枚一枚貼りつけていきます。
なぜ8.25かと言うと、それが一番きれいな幅に見えたから。それだけです(笑)
これだけだと洋風に見えますが、今回は純和風のジオラマですので・・・
3mm幅にカットした0.3mm厚のプラ板を貼りつけて和風にします(笑)
一本これが入るだけで、まったく別物になります。ああ、楽しい(笑)
門の向かって右側の壁も作りました。
ここはジオラマベースの広さの都合で、変化をつける長さもありませんので、そのままストレートです(笑)
これで、壁の屋根無しの部分の原型ができました。
モデリングペーストを使って木の質感を出していきます。
まずは、フレキシブルモデリングペーストを平均的に塗ります。
一部スタイロフォームになっていますが、これは、スタイロフォームを使って長さを修正したからです(汗)
フレキシブルモデリングペーストをペンティングナイフの先で筋を付けて木の筋のようにします。
この筋、スケールから考えたらとんでもない凹凸のある筋なのですが、色を付けて出来上がると、なぜか見た目には自然に見えてしまうのです(笑)
壁側も同じようにフレキシブルモデリングペーストで筋を付けていきます。
壁材の木の部分も少しだけ筋を付けました。
門と壁の屋根の製作です。
メイン素材はプラ板とプラ棒です。
プラ棒のカットは超音波カッターを使用しました。
屋根の原型。
5mmプラ棒が足りなくなって、一部バルサ材を使用しているのは秘密です(笑)
片側が斜めにカットされているのは、ジオラマの枠からはみ出る部分です。
ジオラマは限られた範囲にどの部分を入れるのかがとても重要ですよね。
本当は思ったところを全て入れてしまいたいのですが(笑)
和風の屋根と言えば瓦屋根。
ここばかりは既成の瓦屋根のシートを使用することにします。
段ボールのヒダヒダも使えなくはありませんが、どうしてもシャープな感じを出すことができませんので。
この瓦屋根のシートは、瓦の連なりの表現しかなく、屋根の天辺や寄棟の屋根にした時の4か所の辺の部分の造形がありません。
今回は切妻の屋根ですので、天辺だけ何とかなれば良いのですが、何かうまい材料はないかなぁと考えましたが、なかなか見つからない。
しばらく考えて、この瓦屋根のシートの一列を縦にカットして、しかも裏返したらそれっぽく見えることに気づきました。
まぁ、なんとなく雰囲気は出ているのではないでしょうか(笑)
一枚の瓦シートを買えば、瓦屋根の表現がそこそこ作れるということでは意味がある気づきだったかなぁと自己満足(笑)
今度は壁の屋根を作っていきます。
制作途中の画像がありませんが、4つの壁ユニットがそれぞれ微妙に角が付いているので、屋根の角度を出すのがとても難しかったです。
どれくらい難しかったかというと、制作途中の写真を撮るのを忘れてしまったくらいです(笑)
櫻のジオラマ制作ポリシーの一つにちょっとやそっとでは壊れないこと、というのがあります。
この壁の屋根は、8枚のプラ板の側面を接着させただけですから、強い衝撃が入るとバラバラになってしまう可能性が高いです。
ということで、プラリペアでしっかりと固めてしまいます。
屋根の原型も難しかったですが、瓦屋根もまたそれなりに工夫が必要です。
問題は、継ぎ目のところですね。
ちなみに、この段階では、瓦屋根と屋根の原型は接着しません。
門の屋根も、壁の屋根も、一部は銅板葺き風にする都合があり、塗装を楽にするためです。
瓦屋根の継ぎ目の部分は、門の屋根の天辺と同じように、縦にカットした瓦シートの裏側を使用します。
ここで、トヨダAA型を置いてみてバランスを確認してみます。
瓦シートのスケールが1/48ということもあり、やや小さいく見えますが、まぁ、雰囲気はそれなりに出ていることがわかり一安心です。
門の屋根も、壁の屋根も、屋根の下側は銅板葺きにします。
0.3mm厚のプラ板にケガキ針で横筋を付けて、銅板風に仕立てます。
まずは門の屋根。
銅板の感じ、出てますね(喜)
壁の屋根は、原型のプラ板の継ぎ目と同じ角度でカットして貼りつけるだけなので、比較的スムーズに制作が進みます。
これで塗装前の段階まで進められたかなぁと思っていましたが、ここで、門の屋根の天辺にかなり目立つ隙間ができていることがわかりました。
門の屋根は問題なかったのですが、壁の屋根は角度をキツメにしたため、天辺に隙間ができてしまったのです。
隙間は何かで埋めないとなぁ・・・
パテにしようか、モデリングペーストにしようか、と色々迷いましたが、ツルッとした滑らかな感じよりも、それなりの質感がある方が良いと思い、タミヤのモデリングペースト 土 ダークアース を埋めていくことにしました。
この瓦の色に土で目地を埋めていると、なんか沖縄の瓦屋根みたいに見えますね!これは別なジオラマを制作する機会があったら使えるかもしれません(笑)
ちなみに、今回は本州(クルマのナンバーが愛知ナンバーなので、愛知ということになるのかな)のイメージなので、瓦は、黒か紺あたりで塗装することにになるのかなぁと考えています。
お寺っぽくならないように気を付けないといけませんね。
これで門の屋根、壁の屋根部分は、塗装前の状態までの制作が終わりました。