外装の汚し作業は、内装が終わってから内装の汚しと一緒にする予定ですので、これから内装の塗装に入ります。
コンセプトの一つである優しい感じは形状で表現できていますので、壁の色で”陰”を表現しようと思います。
イメージはワインレッドですが、それもちょっと暗目のものにしたいです。
調色をはじめます。
先ほどいろいろ混ぜてやってみた結果、ちょっと暗目のワインレッドは、レッド:ブルー = 2:1 がしっくりくる暗さでしたので、そのとおりに混ぜてみます。
いい感じにワインレッドになりました。
でも、もう少し暗い雰囲気が欲しいかな。
イメージはこのサイトにある棺桶の中とか、カーテンのような色。なんというか、ドラキュラハウス的なワインレッドにしたいなぁ。
そこで、ブラックを少量混ぜることにしました。
こんな感じでポタポタと5滴ほど入れました。
あまり入れると茶色になってしまうので、料理でいうコショー程度に抑えておきます。
まず最初は外壁との境界部分を1cmの幅くらい筆で塗ります。
これは、外壁と内壁の境をきっちりと分けるためです。この塗装は筆塗りが最適で、エアブラシ塗装には適しません。
実際、外壁を塗装する時に、内壁に塗料が入ってきていて、一部に外壁色がうっすらと付いてしまっています。内壁はワインレッドという濃い色で塗りますので
、外壁を隠してしまうので良いですが、このワインレッドが外壁に付いてしまっては取り返しがつきません。
実は、外壁の塗装に使用したスプレーは、ラジコンを造った時の残りのもので
半分くらいしか入っておらず。先ほど全て使い切ってしまったので、タッチアップもできないという瀬戸際に立っているのです。
外側とエアブラシのハンドピースが回りにくい十字架のマウント用ABS樹脂も筆塗りしておきました。
いよいよエアブラシ塗装。
櫻の大好きな工程です。
結構時間がかかりましたが、ワインレッドの塗装が完了しました。
5mmのハンドピースを使いましたが、それでもかなりの時間がかかりました。
約3回吹きました。
いい感じでドラキュラハウス的な雰囲気の色が出ています(笑)
ここに壁灯の赤いあかりが灯ると、コンセプトどおりの雰囲気が出てくるのではないかと思うとテンションが上がります。
ただ、これだけだと、いかにも作り物っぽいので、外壁も含めてここから少し汚しを入れていきます。
内壁の汚しは、タミヤのエナメル塗料を使います。X-4 ブルーとXF-7 フラットレッドでワインレッドを作って、そこに、XF-2 ホワイトやらXF-2 ブラックやらを適当に混ぜながら汚しを進めます。
以前に汚しに使用した何だかわからない色(笑)も適度に使います。
基本的にはドライブラシな感じですが、壁の凸部分だけでなく、凹部分も汚したいので、ちょっとウエットな感じでいきます。セミドライブラシ(笑)っていう感じです。
内壁のセミドライブラシが終わりました。(笑)
汚しを均等でなくまばらに行いました。
最初に均等に汚してみたのですが、どうも嘘っぽい感じなので、試しに部分によって強弱をつけてみたら結構いい感じになりました。
ローカルな場所にある教会ですから、外壁はそれとわかる感じに汚していきます。
ここの汚しは大まかに2段階で行います。
最初は、基本どおり壁に塗ったダークイエローよりも薄い色でセミドライブラシで汚します。
色が極端に白くなるといけないので、白を混ぜるのではなく、バフを混ぜながらやってみます。
筆が写っていないですが、こんな感じでササササッと色を付けていきます。
第一次汚しの完了です。
そうそう、電池ボックスカバーも壁の一部になりますので、同じように汚しを入れるのを忘れてはいけません。
土壁に良く見られる、下のほうにある黒いシミを入れます。
これは櫻特製のスミ入れ用の色にします。
特製とはいうものの、基本的には濃い目のグレーなので、何か秘密のものが入っているというわけではありません。
こんな感じで、実寸でいうと1m以下くらいのところを薄め液でヒタヒタにした塗料をポンポン・ベタベタ(笑)という感じで色を付けていきます。
うまく表現できませんが、塗るっていう感じではないんです。
電池ボックス隠し用の岩壁も同じ塗料で汚します。
こちらは、平筆でスッスッスッという感じです。
壁塗装の最後の仕上げにつや消しクリヤを吹いておきます。
特に内壁のワインレッドの色ムラのように見えていたのが解消されました。
いつものドキドキ・ワクワクタイム!マスキングテープを剥がしていきます。
ステンドグラスの天窓の外壁側は問題なし。塗料の入り込みもありませんでした。ホッ。
今度は、ステンドグラスの天窓の内壁側のマスキングテープを剥がします。
角の部分のワインレッドの塗料が剥がれてしまいました。
ここは後でタッチアップします。
ステンドグラスの出窓のマスキングテープ剥がしです。
順調、順調・・・と思ったら、紙粘土がこびりついていました。
これは、水をつけてふやかして軽く拭えばOKです。
少しばかりの塗装の剥げですので、筆でタッチアップです。
作ったワインレッドの塗料はまだまだ残っているので余裕です。
ワインレッド部分の
汚しなどがやや違いますが、天井ですし、あまり目立たないところなので、これ以上手を入れないことにします。
修正の場合には特に、”この辺で止めておこう”も結構大事です。
出窓の枠を取り付けるために付けたエポキシパテの部分は、タミヤ・エナメル・XF-1 フラットブラックを筆塗りします。
これで、外壁、内壁、天窓、出窓の塗装仕上げが完了です(喜)
壁の塗装が終わったので、電気工事(笑)に入ります。
内側に仕込んでいるストローのパイプをうまく通ってくれるか心配でしたが、ただ銅線を入れていくだけでススッと入ってくれました。
壁灯の取り付けは、エポキシパテを使用します。
あのベタ付いた粘着性は、こんな時に使用するのがピッタリです。
かなり凹凸のある壁に取り付けますので、ちょっと多めにエポキシパテを付着させます。
壁灯が付きました!
結構怪しい雰囲気になり大満足(大喜)
エポキシパテが少し余ったので、十字架も取り付けてしまいます。
予め取り付け用の突起を作っておいたので、そこにエポキシパテを少量付けて・・・
十字架をペタッと付けるだけです。
結構な粘りがありますので、固まるまでなら位置の微調整もやりやすいです。
電気工事に戻ります。
今度はシャンデリアの取り付けです。
シャンデリアの方のLEDの銅線は、途中で繋ぎ合わせないと長さが足りませんでした。
結線部分はしっかりと絶縁しておきます。
この絶縁、この時は手持ちの電気工事用のビニールテープを巻いたのですが、これだとだんだん粘着力がなくなってきて取れてしまう危険性があるんですよね。
丈夫で長持ちのジオラマを目指す櫻としては、後から思えば、熱で収縮するチューブで絶縁すべきだったなと思いました。例えばRSコンポーネンツというサイトで販売されているものに住友電工製のものがありましたが、お高いものではないし、こんなような品質の良いものを使うべきでした。他にもいろいろな種類やサイズの収縮チューブがあるんですね。
ちょっと反省の点でした。
銅線の結線部分をビニールテープで絶縁させたため、その部分が厚くなり柔軟性も無くなってしまったことで、銅線を押し込む方法では、どうしても壁に埋め込んだストローのパイプの曲がっている部分で引っかかってしまいます。
そこで、こんな風に先を丸くした細い針金をストローのパイプに通して、LEDの銅線をしっかりとこの針金で巻きつけ、引っ張り出す方法に変えてみました。
今度は楽々通りました!
こうしてみると、住宅の建築工事とそんなに変わらないですね(汗)
電気工事が終了しました。
ドキドキしながらLEDのスイッチを入れてみました。
パッと点灯して安心しました。
取り付け前に点灯確認はしましたが、電気工事(笑)で引っ張ったりしましたので、ここで点灯しなかったらどうしようと思っていたんです。