当初から予定しているのは、ダース・ベイダー と 女性に模したストームトルーパー がダンス(ワルツ)を踊っているというシーンです。これは、場所が教会と決めてからも変更はありません。
そして、陰な雰囲気も入れることも変わりませんが、ワルツを踊っている場所ですから、少々きらびやかな空間にもしなければなりません。
そこで、天井にぶら下げるシャンデリアを製作したいと思います。
LEDを組み込んで、実際にに光るようにします。
用意したのは、東急ハンズで購入した、温かみのある電球色のLEDです。
マイクロエース(アリイ)の 1/32 オーナーズクラブ を主題としたジオラマで昭和の情景を造るために買っておいたものですが、幸せな温かさの表現に最適だと思いますので、今回の ダース・ベイダー と ストームトルーパー のジオラマに使用します。
LEDに0.3mmの洋白線を巻き付け、スワロフスキーのクリスタルを通し、形を作っていきます。
テグスで作ることもできますが、洋白線を使った方が形を決めやすいです。
一部にプラスチックのビーズを使用しましたが、それ以外は全て本物のスワロフスキーを使用しました。
その美しさは、やっぱりマガイモノではだめなんです。
LEDの温かい光と、スワロフスキーのカットのシャープさは対極的ですが、今回のジオラマのコンセプトの一つである、「”一瞬”の温かな幸せ」として考えると、見事に調和しているようにも感じます。
シャンデリアと同じ電球色のLEDを使用して、壁灯を製作します。
温かみの中に、なんとなく物悲しい雰囲気を演出できるかなぁと期待しています。
まずは、外側のカバーを造るため、透明プラ板をカットします。
厳密な八角形ではなく、手前側3枚の面を少し広くしました。
なんとなく、その方がゴージャスな感じになるかなぁと思ったのですが、出来た後に見てみるとそうでもなかったです(苦笑)
壁に取り付ける部分を造ります。
そういえば、こうやってライターで炙ってプラ板を曲げるの、久しぶりです(笑)
端の方がちょっと不恰好ですが、これは大丈夫。
両脇は、後でカットしてしまうんです。
ここは、底になる部分です。
手前を大きくしているので、ちょっと形を書くのが大変でした。
普通に正八角形の方が書くのは断然楽です(笑)
マスキングテープでカットラインを作り、リューターを使ってカットします。
カットした部分の角をリューターを使って角を緩やかに落とします。
更にヤスリを使って形を整えます。
親指で持っている部分が壁に取り付ける部分になります。
この部分のデザインは、出窓のステンドグラスの形に似ているカーブを持たせてみました。
全体的な統一感みたいなものも重要かなと。こういうところが見てくれた方の安心感につながるのかなぁとも思いますが、それはきっと櫻の思い込みなんだとは思います(笑)
形が整ったので、800番の紙ヤスリで表面をきれいにします。
最後にドリルでLEDが頭を出す中央部分をくり貫きます。これで壁に取り付ける部分の造形は終了です。
実際にLEDを点灯させてみました。やっぱりこの電球色はいいですね!
光を拡散するキャップが付いているので、ボワっとしたより温かい雰囲気です。
問題は電源の銅線をどうやって目立たなくするかですが、こんな風にテープで巻いて、デザインとしてエポキシパテを盛る骨代わりにします。
このテープはマスキングテープです。
いや、こうしておけば、もし分解することになっても、きれいにエポキシパテから剥がせるかなぁと(笑)
使用するのは、いつものエポパです。
ちょっとデザインも検討しながらパテを盛っていきたいと思います。
細く伸ばしたエポキシパテをグリグリと巻きつけていきます。
螺旋状の面白いデザインになるかなぁと。
螺旋はやめました(笑)
なんかディズニーランドの壁灯風になってしまうんですね(汗)
ということで、螺旋を消しています(笑)
こういう時に指に少しだけ水を付けると、なめらかな面を造るのが楽になります。
不恰好な
アイスクリームができました(笑)
いや、大丈夫です。半固まりになったらきちんと形成します。
ちなみに、この下に出ている2本のテグス、気になりますよね(笑)
これは最後にスワロフスキーを結びつけるためのものです。
このテグスはLEDの導線を180度折り返したところに通しているので、引っ張っても取れないようになっています。
半乾きのところで、デザインナイフを使って粗々の形成をしてしまいます。
9割5分固まったら(笑)ヤスリをかけて表面を整えます。
大体の形ができてきました。
プラバンを切り出して上蓋を造ります。
プラバンのパーツを塗装します。
陰かつゴージャスな感じなら、タミヤ・エナメル塗料 X-12 ゴールドリーフがいいかなぁ。
塗装は、エアブラシを使わず、筆塗りです。
エアブラシのシャープな感じよりも、筆塗りの少しボタッとした感じが入った方が雰囲気が出るかなと・・・やってみないとわからないんですけれどね(笑)
いつも製作は手探りです。それがドキドキ・ワクワクで楽しくて仕方がありません。
LEDの導線は急角度で曲げていますので、造り込む前に点灯チェックをしてみます。
きちんと点灯しています。パテを盛る時にもやや力がかかっていたのでちょっと心配でした。
結果オーライですが、本来は塗装前にチェックすべきところです。いや、単に忘れていただけなんです(笑)
透明プラ板のガラスと上蓋も接着してみました。
いい雰囲気出てますね(喜)
ここからスワロフスキーを使ってゴージャスにしていきます。
プラ棒にスワロフスキーを差したものをブラックで塗装します。
ここはつや消しではなく、普通のブラックです。
ゴージャスなものはやっぱり艶が大事です(笑)
スワロフスキー、なんて美しいのでしょう!!
ガラスのビーズは全部スワロフスキーと呼ぶと思われる方もいらっしゃると思いますが、スワロフスキーは、スワロフスキー社が造ったものだけがそう呼ばれるんです。
他のガラスビーズと比較すると一目瞭然の美しさがあるので区別がしっかりできてしまうレベルです。
ダイヤモンドではありませんが、カット技術も素晴らしいです。
木工用ボンドを使ってスワロフスキーを付けたプラ棒を接着します。ここでプラモデル用接着剤を使うと塗装が落ちてしまいますので。
木工用ボンドも完全に乾燥するとプラスチックに対しても結構な強度が出ますし、塗装も侵さず、乾くと透明になるという、まさにこういうシーンでは最高の接着剤です。
もちろん強く引っ張れば剥がれる感じで取れますけれど、ジオラマの壁灯のパーツにそのような力がかかることはありませんから、まったく問題ありません。
上蓋に5mmのパールを接着させます。ここも木工用ボンドです。高い粘性があるので、パールが転げませんし、とても扱いやすいです。
ちなみに、このパールは人工パールです。パールは、パッと見はホンモノも人工モノもわからないです。人工パールの技術は凄いです。
最後に一番下に通しておいたテグスでスワロフスキーを結べば、壁灯の完成です(喜)
実際に点灯させてみました。
何ともいい感じで、イメージしていた雰囲気を出すことができました。
スワロフスキーの輝きは弱いですが、ジオラマでの撮影の場合には他の光も入りますので、それを反射して輝きは出てくるんじゃないかと期待しています。