やはりスターウォーズのジオラマですので、スターウォーズの雰囲気も入れておかなければなりません。
いまだどんな建物なのか決めかねているところですが、スターウォーズの雰囲気はコレと決めているものがありますので、それを造っていきます。
何を造りたかったかと言うと、多角形の窓です。それも奥行きのある出窓。スターウォーズに限らず宇宙モノには良く出てくるタイプのものです。
まずはフレームの製作をしますので、プラ棒をカットしていきます。
台形の窓と三角形の窓をそれぞれ6個作って変形六角錐の立体的な出窓にするため、一部のプラ棒の端にはヤスリを使って角度をつけておきます。
それほど高い精度は必要ありませんが、そこはそれ、ある程度の精度が無いと、最後に窓を組み上げる時にズレがズレを呼んで不恰好になってしまいますので、出来る限り丁寧に角度を付けていきます。
窓ガラスは透明なプラ板を使用します。
塩ビ板だとプラ棒のフレームが接着できないことと、プラモデル用の塗料が使えないからです。
窓ガラスは、最低限スモークでの塗装だけはしたいと思っています。
ジオラマにして飾る時に、その後ろ側の背景に雰囲気が左右されるのは嫌なので、外側は見えそうで見えないようにしたいんです。スモークもかなり濃い目の塗装になると思います。
台形の窓ガラスは、四角いままの透明プラバンを接着させて・・・
プラ棒のフレームに沿って、カッターでカットします。
台形の上底部分のフレームの端の角度の調整です。
デザインナイフを使って整えていきます。
台形の窓が6個できました。
接着面が少ないですので、一度マスキングテープで仮留めします。
6個の台形の窓が仮留めされました。
ここで、きれいな六角形を作ります。
仮留めされた六角形の窓を、接着剤で固定させていきます。
流し込みタイプの接着剤が良かったのですが、あいにく切らしてしまっているので、普通のタミヤ・セメントを使用しました。
接着剤の跡が残っても、あとでヤスリをかけて塗装をするので、細かいところは気にしないで進めます。
固定できたのはできましたが、接着面が少なくてちょっと強度に不安がありましたので、六角形の出窓のドレスアップも兼ねて、1mm丸プラ棒を結合部分に接着することにしました。
見た目も良くなるし、強度も上がるのでまさに一石二鳥です。
1mm丸プラ棒は、少し頭を出してみました。
このままにするか、カットするか、はたまた頭に何かを取り付けるか、その辺は全体的な雰囲気を考えて、後で決めたいと思います。
こういう感じで不完全なまま進めるのもまた楽しみがあっていいものです。
とか言いながら、忘れてしまっていて、そのままになっていることも結構あります。それはそれでまた良しです(笑)
天辺に取り付ける六角錐の窓を造ります。
二等辺三角形を6枚切り出します。
これも、透明プラ板を使用しています。
二等辺三角形の切り出しができたので、仮に組んでみます。
接着していないので、ズレている感じに写っていますが、まぁまぁの精度は出せたようです。
大事なところなので、一旦接着させてみました。
頂点がほぼ合ったのが確認できて一安心です(笑)
台形の組み合わせで造った六角形の窓と三角の窓を塗装します。
使用する塗料は、タミヤ・エナメル塗料のX-19 スモークです。
Mr.カラーのラッカー塗料にもスモークはありますが、単に用意がなかっただけで、エナメル塗料にコダワッタわけではありません(笑)
スモークはエアブラシ塗装が必須です。筆塗りは・・・やったことがありませんが、かなり難しいんじゃないかと思います。
タミヤ・エナメル塗料のX-19 スモークが乾燥したら、窓をマスキングして、六角形の窓のフレームを塗装します。
フレームを塗装してから窓を接着するという順番もありますが、接着の際に塗料が落ちてしまいますし、その落ちた塗料が窓まで流れてしまう可能性もかなり高いですので、マスキングは面倒ですが、妥協のない製作でいきます。
こういうところで手を抜くと、悔いの残る作品になってしまいがちなんです。
ここもエアブラシ塗装です。
塗料を写すのを忘れてしまいましたが、使用したのは、Mr.カラーのつや消しブラックです。
当初、スモークは濃い目に吹くつもりでしたが、この出窓を造っていく中で建物のイメージが固まってきたこともあり、その都合で、普通の濃さに留めました。
建物のイメージは教会の礼拝堂に決めました。地方にある小さな教会です。
この出窓を作りながら、”この形状は教会っぽいな~”とか、”この出窓をステンドグラス風に塗装したらさぞかし綺麗だろうなぁ”と感じてきたということと、教会ならば、「幸せ」と「ちょっと陰な感じ」を自然に包み込んでしまうんじゃないかという期待感から決めました。
そいういうことで、この出窓はスモークだけで塗装を終えるのではなく、ステンドグラス風にします。
ステンドグラス風の塗装はやったことがありませんが、クリヤ系の塗料でなんとかなるのではないかと思っています。
とにもかくにもデザインをしなければなりません。
聖書の情景を描ければ素敵なのですが、この小さい出窓にそこまで盛り込むのは難しいと思いますので、幾何学文様にします。
部屋の形状に丸みを持たせていますので、そのイメージを壊さないように、直線的ではなく、曲線的な柔らかいイメージでデザインしてみます。
三角窓は一枚多くカットしていましたので、これで練習してみます。
先ほどの鉛筆書きの紙を下にして、輪郭を描いていきます。
ここでは、タミヤ・エナメル塗料のX-1 ブラックを使用しましたが、これから塗るクリヤ系の塗料がエナメル系塗料なので、ラッカー系塗料のMr.カラーのブラックの方が良かったですね。
と、そう思っていたのですが、この後の本番もタミヤ・エナメル塗料のX-1 ブラック を使ってしまったのです(笑)
色の乗り・発色の確認と、配色の調整を兼ねて試作してみました。
まぁ、なかなかいい感じです。
いよいよ本番です。まずは、三角窓の輪郭から。
練習の時と同じように鉛筆書きの紙を下にして、輪郭を描きます。
少し厚めに塗料を盛るようにして少しでも立体的に見せるようにします。
六角錐の部分の輪郭を描き終えました。
太いところや細いところなどありますが、ステンドグラスよろしくクリヤを載せていけばそれほど目立たず問題ないないでしょうから、味として気にしないことにします。
台形6個で作った六角形の窓は、そのままにするかステンドグラス風にするかを考えていましたが、やはり、ステンドグラス風に塗装した方が良いように思いましたので、デザインを書きました。
基本的には、三角形の窓と同じ雰囲気にしてあります。
三角形の窓と同じように鉛筆書きの紙を下にして、輪郭を描きます。
全ての輪郭を描き終えました。
かなり時間がかかりますが、かなり楽しいです(笑)
タミヤ・アクリル塗料 X-23 クリヤーブルー、X-26 クリヤーオレンジ、X-27 クリヤーレッド、タミヤ・アクリル塗料 X-24 クリヤーイエローの4色、そして、タミヤ・アクリル塗料のクリヤーブルーとクリヤーオレンジを混ぜて作ったクリヤーグリーンの、合計5色で塗装します。
塗装途中ですが、ステンドグラスの雰囲気が出ています。
とてもきれいでテンションが上がります(笑)
塗り終えました。こちらは外側で、部屋の外側になる方です。塗装した面ではありませんので、やや平坦な感じです。
内側は塗面です。やはりこちらの方がステンドグラスの質感が出ています。
今回のジオラマは、外側よりも、内側である室内に重きを置きますので、外側よりも塗るのが大変ですが、内塗りにして良かったです。
ステンドグラスの光は、見方を変えればやや陰な雰囲気を持っていますので、今回のジオラマの持つ雰囲気作りにも大いに貢献してくれそうです。
この出窓は、天窓にしても良い形状ですが、これはあくまでも壁に取り付ける窓とします。ステンドグラス風に塗装したので、当初予定していたスモークのみの雰囲気
とは変わっていますが、もし、普通のガラスのようにしていれば、スターウォーズを含む宇宙モノの出窓に良くある形状だと思いますので、当初の製作の目的どおりに取り付けます。