ステッカーの窓枠表現はバンパーとの色の違いがあり過ぎるし、また、立体裁断になっている合わせ目の筋もどうしても気になります。
これはこれでとても良くできているステッカーなのですが、やはり美しさでは塗装に敵いません。
マスキングなどを含めるとかなりの時間がかかりますが、よくよく考えて、櫻にとって、ここは塗装する価値が十分にあることが確認できたので、手間を惜しまずに塗装工程を楽しみたいと思います。
まずはマスキングです。
ステッカーが貼ってあるので、マスキングするデザインは簡単に取ることができました。
通常のマスキングよりはずっと楽に進められました。
とは言っても1時間以上はかかっているんですけれど(笑)
ステッカーで窓枠を表現するならまったく気にならないボディの塗装との段差も、窓枠塗装をするとそのまま筋となって出てきてしまいますので、リューターや紙やすりを使って塗装落としをします。
溶剤を使って落とせばボディに傷も付かないし、作業も楽なのですが、マスキングしているところまで染み入って色落ちしてしまう可能性があるので、溶剤は使いません。
塗装の工程は、実際に塗装する時間よりも、その前工程の方が何倍も時間がかかります。
こうしてエアブラシを吹いている心地よさは、この前工程をクリアしたご褒美なのかもしれません。
(前工程のチマチマした準備も好きですけどね(笑))
窓枠の塗装が完了です。これでボディ外側の塗装は全て行ったことになります。
やっぱりコレでしょう。
イメージどおりのタミヤ・CC-01・FJクルーザーになってきました(喜)
スモークガラスにするため、裏側に貼っていたマスキングシートを剥がします。
でも、剥がすのは全部の窓のマスキングシートではありません。
最初にマスキングシートを剥がすのは、後方の5つの窓ガラスだけです。
フロント側のガラス窓はマスキングしたままにして、前方と後方の窓のスモークの濃さの違いを出します。
後方を濃い目にしたいので、フロント側のガラスよりも何回か多めにスモークの塗料を吹いておけばいいわけです。
スモークはクリヤの微妙な色ですし、塗装する面が広いですので冒険はしません。
スタンダードに裏側からタミヤカラーポリカーボネート用スプレー塗料PS-31スモークを吹きます。
後部座席の窓と助手席側の窓の色の濃さの違いがはっきりしました。
ほぼ考えていたとおりの雰囲気になり安心しました。
これで、ボディ表側も裏側も塗装が終了しました。
カッコイイよ~。早く走らせたいですね!!
(自画自賛ですみません(汗))
でも、最後に更にビシッと決めるためのスパイスをふりかけます。
スパイスはこれ。
ABCホビーの極細ラインテープ0.3mmです。
極細ラインテープは、プラモデルの製作で行う墨入れの代わりに貼り付けるものです。
今回のボディ塗装の目玉として、ポリカーボネートボディを外側から塗装する方法を採りましたが、ポリカーボネートボディはスジが太くて曖昧なため、ABS樹脂やプラスチックボディのようにきれいに墨入れができません。
筋堀りはできなくもありませんが、ボディの強度が落ちてしまいますので、悪路を走行するラジコンのボディには不向きです。
(下地としてのポリカーボネート用つや消しクリヤ塗料を筋に流し込むのも大変ですし(汗))
ということで登場するのが、この極細ラインテープなのです。
使い方は簡単で、筋の部分に貼っていくだけです。
画像にある、ABCホビーの”押すティック”という道具があると作業が楽に進んで、さらにツキも強くなります。
この”押すティック”は、マスキングをする時にもかなり重宝するスグレモノです。
極細ラインテープのカットは、画像のように何か固いものを下敷きにして(今回はボディをカットした切れ端)デザインナイフを使ったり、場所によっては、極小クラフトハサミを使ったりすることもあります。
極細ラインテープを使うと、複雑な筋も本当にきれいに仕上がります。
極細ラインテープは、単純に”細くて粘着力の強い黒色のテープ”ですので、基本的にはだた貼っていけばいいのですが、いくつかコツがないわけではありません。
最も気を付けなければならないのは、”引っ張りながら貼らない”ということです。
貼りたてのホヤホヤの時には何も変わらないのですが、日にちが経過していくと、引っ張って貼った極細ラインテープは、伸ばされていた分だけ縮んでしまい、隙間ができたり、カーブが不自然になったりしてしまうのです。
スパイス(極細ラインテープ)もふりかけて、いよいよ、タミヤ・CC-01・FJクルーザーのボディの仕上げが完了しました(大喜)
それでは、早速フロントグリルなどの周辺パーツを付けていきましょう!・・・といきたいところですが、この工程は最後のお楽しみになります。
ボディは、シャーシが完成した後、実際に載せてみて、窓のスモークの濃さの調整をしなければなりません。
スモークは微妙な塗料で、光をかざせばほとんど色が付いていないように見えるような薄い塗装をしたつもりでも、光が少ないところではかなり暗く見えたりするので、この調整が必要になるのです。
現時点でのスモークは”少し薄いかな”というところで留めてありますので、もう少しスモーク塗料を吹く必要が出てくるかもしれません。
その時にライトなどをボディに付けてしまっていると、再度マスキングをしなければならなくなってしまうので、ボディ周辺パーツは最後の最後に付けるのです。
主観的な”最後のお楽しみ”とはちょっと違うんです。
ボディ周辺パーツは、お互いにこすれ合って塗料が剥げたりしないように、ビニールでうまく包んでしばらくしまっておくことにします。
ボディ製作に随分時間をかけてしまいましたが、次からはいよいよシャーシの製作に入りますよ!