タミヤカラーポリカーボネート用スプレー塗料PS-55フラットクリヤーで表面を塗装されたタミヤ・CC-01・FJクルーザーは、こんな風に、ラッカー系のサーフェイサーがしっかりと付いてくれます。
まずは、マスキングせずに(笑)タミヤカラースプレー塗料(ラッカー系)TS-26ピュアーホワイトでルーフを塗装します。
スプレー缶の塗料は、圧は強いし、広範囲に吹かれるので扱いにくいですが、手入れはノズルの先くらいのものなので、お手軽ではあります。
タミヤカラースプレー塗料(ラッカー系)TS-26ピュアーホワイトが乾燥しました。
名前のとおり、とてもきれいな白色で、FJクルーザーに似合います。でも好きになると何でも良く見えてしまうタイプなので、客観的な感想ではありません(笑)
いよいよメインカラーのブルーを吹き付ける順番です。
まずは、ルーフをマスキングします。
淵はタミヤのマスキングテープで、あとはイトーヨーカドーの袋です(笑)マスキングテープは、画像のように要所に仮止めをしておいて、あとで全体を隙間なく貼り付けていきます。
でも、こういうことをすると、ビニールの部分の塗面が侵されることがあるので注意が必要です。本当の原因はわかりませんが、塗料の溶剤が気化してビニールの分子構造の孔を通り抜けて内側に入り込んでくるのではないかと櫻は思っています(って文系の櫻ですからテキトーな理論です(笑))。
と言いつつも今回この方法を採ったのは、ビニール部分に多量の塗料が付くことが無いので上記のようなリスクが少ないからです。
マスキングテープをできるだけ節約したいですので、この程度のリスクならいいかなぁと。
バンパーも含めて、ぐるっと一周マスキングテープを巻きつけました。
これで(多分)塗料が入り込んでくることはありません(と祈りたいです(笑))。
薄くホワイトのサーフェイサーを吹いてありましたが、その上に軽くグレーのサーフェイサーを吹いて色がポップにならないようにします。
ブルーのFJクルーザーの実車は、伊豆急下田駅で見ただけなので、あちこちのWebサイトでブルーのFJクルーザーの画像を見てみました。
たくさんの画像を見ることができましたが、光によって濃淡がまったく違っていて、どれが本当の色かわからなくなってきてしまいました。
ただ、基本色のブルーよりも結構薄い印象を持ったので、以前にブリッツァービートルのワーゲンオフローダー化をした際に使用して余っていたタミヤカラースプレー塗料(ラッカー系)TS-10フレンチブルーで塗装してみました。
・・・でも、いくら薄い青とはいえ、これは妥協できないくらい薄過ぎです(涙)
過剰に妥協して製作を進めてしまうと、これから先の製作の過程の楽しみも、走行時の喜びも半減してしまいますので、気を取り直して理想のFJクルーザーのブルーを求めて調色します。
いろいろやってみましたが、Mr.カラー5ブルー(青)とMr.カラー34スカイブルーを2:1の割合で調色したものが一番しっくりきました。
画像の中央にあるのがその色です。仮に”FJブルー”とでも呼びましょうか(笑)
ちなみに、1:1だとほぼタミヤカラースプレー塗料(ラッカー系)TS-10フレンチブルーと変わりがありませんでした。
できあがった”FJブルー(仮称)”をエアブラシで吹いてみました。
0.5mmのハンドピースでも、さすがに1/10のFJクルーザーのボディを吹くのは時間がかかりました。
でも、プラモデルよりも豪気に吹けるので、また違った意味で楽しいですね(プラモデルの繊細な塗装も大好きですョ)。
”FJブルー(仮称)”とタミヤカラースプレー塗料(ラッカー系)TS-10フレンチブルーの色の違いを残しておきたくて、フロントグリルで隠れてしまう部分の中央部分にフレンチブルーを残しておきました。
比べてしまうとそれほど大差ないのですが、FJクルーザーのボディ全体に塗装すると、感じ方の違いがはっきりと出てきてしまいます。
過日リペイントした、マジョレットのFJクルーザーのミニカーは、Mr.カラー5ブルー(青)をそのままで塗装しましたが、こちらは逆に濃い目だとは思ったものの、出来上がるとそれほど気になることもありませんでした。
スケールによって、同じ色でも感じ方が違ってくるそうですが、人の感覚って意外とテキトーで本当に面白いですね。
”FJブルー(仮称)”の塗料が乾燥したので、バンパーの一部にあるシルバーの部分の塗装に入ります。
マスキングをしますが、ここはエアブラシで細々と吹きますので、ボディ全体のマスキングはしません。
この塗装工程で迷うのは、バンパーのブラックを先に塗装するか、シルバーを先にするかですが、櫻がシルバーを先に塗装することにしたのは、外塗りの場合には明るい色から塗るのが基本であることと、ブラック以外はつや消しでないクリヤを吹くので、シルバーを吹いたら全体にクリヤを吹いてしまえるからです。
バンパーのシルバー塗装後に全体に吹いたクリヤが乾燥したら、バンパーのブラック部分を吹き(窓枠はステッカーにするかどうか迷っています(笑))、そこにつや消しクリヤを吹けば、ボディの全体塗装が完了するという手順になります。
エアブラシでバンパーのシルバー部分の塗装をします。
塗料は、Mr.カラースーパーメタリックSM01スーパーファインシルバーを使いました。
とても吹きやすく、仕上がりもきれいです。
メタリック系の塗料は、
3mmのハンドピースで吹くと、たまに詰まることがあるので、今回は5mmのハンドピースを使用して吹き付けます。
タミヤ・CC-01・FJクルーザーは1/10でビッグサイズですから、シルバーに限らずメインは5mmのハンドピースになります(3mmだと吹くのに時間がかかります)。
シルバーの塗料が乾きました。
Mr.カラースーパーメタリックSM01スーパーファインシルバーはピカピカしていて美しい仕上がりになりますね。
もっとピカピカする塗料もたくさんありますので、いろいろ使ってみたいですが、せっかく買った塗料ですから、すべて使い切ってから次の塗料に手を出すことにしたいです。でないと、使わない塗料が山になってしまいますから(笑)
全体にクリヤを吹くため、ルーフも含めて全てのマスキングテープを剥がします。
窓枠を塗装する際には再度のマスキングが必要になりますが、それは工程の一つですから、面倒がらずに素直に受け入れなければなりません。それが塗装の運命ってもんです。
大袈裟ですか?大袈裟ですね(笑)
今回のタミヤ・CC-01・FJクルーザーの製作に限らず、マスキングテープを剥がす時は、いつでもドキドキ・ワクワクします。
大きくはみだしたりしている部分もなく、概ね塗装は成功しているようです。
”FJブルー(笑)”が少しはみ出ていますが、ここはつや消し黒で塗装する部分ですので、まったく問題ありません。
(フラットブラック塗料を吹く前のマスキングがカギですね。)
バンパーの
白い部分がフラットブラックで塗装されるところです。
フラットブラックを吹くのは、
全体にクリヤを吹いてからの工程になります。
使用するクリヤ塗料はこれ。
99工房ボデーペンのクリアーです。
このクリヤ塗料は実車用ですが、プラモデルにも使えるし、今回の塗装方法ならポリカーボネートボディにも使えます。
乾燥が速く、塗膜もしっかりしていて塗装工程が少し楽になります。
99工房ボデーペンのクリアーは模型用クリヤに比べると価格も安いということも大きなポイントになります(笑)クオリティもプライスも含めて、さすがは老舗のソフト99です。
クリヤの乾燥中。
やっぱり、外側塗装は実車に近い感じが出ていいですね!
翌日、クリヤが乾いたので、バンパーとサイド部分にフラットブラックを塗装する準備に入ります。
マスキングは、塗料やクリヤが十分に乾燥してから行います。
マスキングテープを剥がした時に塗料が持っていかれる悲しさといったら、「やっちゃった!」では表現しきれない悲しさがあります。
塗装するのは楽しいけれど、もう一回やり直しをするのは辛いですよね。
フラットブラックを吹いています。
使用した塗料は、タミヤカラー・エナメル塗料XF-1フラットブラックです。
エナメル塗料を使えば、ラッカー塗料で吹いたボディ色を侵さずに簡単に修正ができるからです。
フラットブラックを保護するため、つや消しのクリヤをスプレーします。
タミヤ・CC-01・FJクルーザーボディの上半身は、紙で一時的に隠しながらスプレーしていきました。
・・・でも、これが後々結構面倒なことになってしまいました(マスキングを面倒がった罰でした)。
つや消しクリヤの乾燥中。
バンパーのつや消し黒がカッコイイですね!
マスキングをしていなかったフロントドアパネルの一部分がつや消しになってしまっています。
マスキングしていたところには当然つや消しクリヤは付いていないのでピカピカのままです。
おかげで、微妙なツートンカラーになってしまいました。
塗装のやり直し?
ここまで来て、やり直しはいやだなぁ。
・・・こんな時ほど慌てずに考えなくては!
1500番あたりの耐水ペーパーでやすろうとも考えましたが、ここはリスクを避けて3000番のコンパウンドで磨くことにしました。
ティッシュにちょこっと付けて、軽く磨いていきます。
なんだか研ぎ出しをしている気分になってきました(笑)
ラジコンは、走行するのが使命。走行すれば傷が必ずついてしまいますので、櫻はラジコンのボディの研ぎ出しはしません。
実は、そもそもプラモデルですら滅多に研ぎ出しをしません。櫻はジオラマ重視のモデラーですが、研ぎ出しピカピカのクルマが似合うジオラマってなかなかないと思っているんです。
ピカピカのクルマがマッチするジオラマというと、カーディーラーのショールームや、VIPが青山で買い物している情景など、やや限らせた世界なのかなという印象を持っています。
そうこう言っている間につや消しクリヤ落としを完了させました。
まだほんのちょこっと残っていますが、磨いていたティッシュに”FJブルー(まだ言っています(笑)”が付き始めたので、危険信号だと判断しました。ボディ色の塗料が落ちてしまっては一大事ですから。
写真にも写らない程度なので問題なしと思うことにしました。
ドキドキのウインドウ用マスキングシートを剥がします。
マスキングテープの類は、塗料が生乾きの時に剥がすのが一番良い(少なくとも完全乾燥の前には剥がしたい)のですが、今回は塗装の工程上の問題と、塗装に時間がかかってしまったことで、塗料が完全乾燥してからのマスキング剥がしとなりました。
塗料の完全乾燥後にマスキングシート(マスキングテープ)を剥がす時には、特にキワの部分がガビガビ(笑)になりやすいので、慎重に剥がしていきます。
マスキングシート(マスキングテープ)を剥がす方向は、塗装した面に対して反対方向にします。塗装面の方向で剥がしていくと、乾いた塗料がマスキングテープの粘着材に捕まってペリッと剥がれてしまうことがあります。ガビガビにもなりやすいです。
キレイにマスキングシート(マスキングテープ)を剥がすことができました。
今回製作している、タミヤ・CC-01・FJクルーザーはラジコンですので、窓枠は塗装ではなく、ステッカーで製作を進めることもできます。
(というより。むしろステッカーで仕上げるのが普通ですよね。)
タミヤの窓枠のステッカーは秀逸で、マスキングテープと塗装面のキワの部分がガビガビになっていてもそこを覆い隠せるようにデザインされているんです。
これは、ポリカーボネート塗料で裏から塗装した場合でも、今回のように必殺技(笑)を使って表面にラッカー塗料で塗装した場合でも同じように隠すことができます。
ですので、マスキングについてはプラモデルのような厳格さはいらないんです。
とはいえ、丁寧に仕上げれば、それだけステッカー貼りも楽になりますし、ステッカーに仕込まれているガビガビ隠しのための塗料色のステッカーを貼らなくて良くなるので、完成後の仕上がりに違いが出てきます。