もう少し雰囲気をつくるストラクチャを増やします。
京都や小京都に見られる小川に掛かる小橋を作っていきます。
木やコンクリート製が多いですが、櫻の作る小橋は柔らかいスタイロフォームです(笑)
高欄は擬宝珠高欄(ぎぼしこうらん)にします。
擬宝珠が載る部分は少しすぼんだ感じなので、インパクトドライバーのビット部分にプラ棒をはさんでカッターで削っていきます。
疑似旋盤です(笑)良い子は真似しないでね(笑)
これがインパクトドライバーのビットを替えた正しい使い方です(笑)
5mmプラ棒に2mmの穴を開けています。
これは両端に1.5mmの猶予があるので楽勝です(笑)
高欄ができました。
さて、擬宝珠はどうやって作ろうかなと今更ながらに「何か持っていたかな~」と考えていたら、そういえばこんなものを持っていたのを思い出しました(笑)
人口パールの各サイズのセットです。
昔々に買い揃えていたんです。
擬宝珠高欄と手摺りができました。
擬宝珠高欄は塗装ではなくて、サンドパウダーを貼り付けて石造り風にします。
これは水溶き木工用ボンドです。
水溶き木工用ボンドを擬宝珠高欄に塗ったら、すぐにサンドパウダーを付けていきます。
フライを作る時の卵が水溶き木工用ボンドでサンドパウダーがパン粉ですね(笑)
ついでに京町家の犬走りの部分も仕上げてしまいましょう。
木工用ボンドを塗ってサンドパウダーをぱらぱらと振りかけるだけの簡単施工です(笑)
さて、コンクリート製の床もそれっぽくしていきます。
情景テクスチャーペイント 路面 ダークアース を塗りたくります。
スタイロフォームは細かい穴がたくさん開いているので、セラミックパウダーが入っている情景テクスチャーペイントは持ってこいです。
セラミックパウダーが良い感じで穴を埋めてくれるんです。
そしてタミヤ エナメル塗料 フラットホワイト をドライブラシして経年劣化表現です。
タミヤ エナメル塗料 フラットブラックで浮いた感じを抑えます。
できた!と思って撮影しましたが、まだ新しい感じが残っていますね(笑)
撮影後、フラットブラックやフラットブラウンを使ってもう少し経年表現を加えました。
手摺りの塗装は、先に作って橋の手摺りと同じ例のアレの方法です(笑)
これはなんでしょう(笑)
はい。鯉を作りますよ~(喜)
針金で作った骨組みに紙粘土で肉付けをしました。
そしてこれ(笑)
もうおなじみの封筒の窓の部分の紙。グラシン紙です。
グラシン紙で各種ヒレを作り、木工用ボンドで接着しました。
タミヤ エナメル塗料のレッド、ブラック、オレンジを主にして色を付けます。
ここで大事なのは仕上げに、ラッカー系のクリアを最後に吹いておくことです。
水表現に使う透明レジンはエナメル塗料を侵して溶かしてしまうことがあるんです。
折角の水表現が濁らないようにするためにも忘れずに、です。
側溝(小川)にかかる小橋の両脇に鯉を配置してみました。
鯉が入ると情景が断然イキイキとしてくるのはどうしてなんでしょうね~(喜)
本ジオラマ2回目の水表現のはじまりです。
まずは、塗装面の保護と穴や隙間を埋める意味合いでクリアを塗ります。
先ほど鯉の塗装のところでラッカー系のクリアと書きましたが、水性のクリアでも透明レジン対策は大丈夫です。
側面はクリアファイルをカットしたものを木工用ボンドで留めておきます。
使用するのは、安定の品質のタミヤの透明エポキシ樹脂です。
タミヤの透明エポキシ樹脂で失敗しないためには・・・
正確に軽量することと・・・
A液、B液をよく混ぜることです。
画像にあるような曇りがあるのはまだ混ぜ方が足りない証拠です。
混ぜ終わりました。
こんな風に完全に透明になるまで、そして、できるだけ泡立たたないようによく混ぜるのが大事です。
側溝(小川)は狭いですので、周りにこぼさないように慎重に透明レジンを流し入れます。
周りに付くと水表現のきらめきが仇となって、それを消すのがとても大変なんです。
透明レジンを流してそのまま放っておけばこんな感じで流れのない水表現になります。
でもやっぱり櫻は流れている水表現が好きなので、固まる直前のところを見計らって爪楊枝でツンツンと突いて水の動きを出します。
透明レジンの上面をツンツンするだけでも良いのですが、今回はとっても素敵な素材のWater Wavesがあるので、これも使ってみます。
透明レジンが完全に固まったら Water Waves を表面に塗って、塗料を混ぜる棒を引くように跡を付けていきます。
Water Waves が固まったら小川の水表現は完了です(喜)
石畳の陸部分と川部分の接合面の仕上げを行っていきます。
このジオラマは大きく川部分と石畳の陸部分があるのですが、石畳の陸部分の下には灯籠の光を表現させるための基盤などを仕込んでいます。
この陸部分を完全に接着してしまうと、万一電気回路等が壊れた時にメンテナンスができなくなってしまいます。
ですので今回は、陸部分をジオラマベースから取り外しができるようにします。
そこで問題になってくるのが、川部分と石畳の陸部分との境の隙間です。この隙間をどうやってピタッと埋められるかが作品の出来の一つになりますので、知恵を絞って乗り切りたいと思います。
とその前に、行灯(あんどん)を光らせるためのLEDを埋めておくことにします。
ちなみにこのLEDもジオラマを壊さずに交換できるようにします。
行灯用のLEDは、少し出っ張り目な感じで固定しています。
行灯の背が高いので上方まで光が届くようにするためです。