木の橋を作っていきます。
まずはヤスリを使ってプラ板に木目の傷を付けます。
板がつながっているように筋を入れましたが、筋だけよりも一度バラバラにした方がよりリアルなので、パキパキと折っていきます。
板の側面も忘れずに板目の筋を付けていきます。
今回の橋はジオラマの枠内に全てを収めることができませんので、カットされた橋になります。
柱も不自然なところには付けられませんので、板が重力に従って落ちてくることも予想されます。
このように淵にプラ板を貼り付けて、それぞれで支え合うようにしておけば、多少は歪みも防げると思い、1mmプラ板を細くしたものを接着させました。
橋の手すり部分は、5mmの柱に3mmの穴を開けるというかなり無謀なことに挑戦しました。
何本か失敗しましたが、なんとかかんとか全部穴を開けることができました。
柱の切り口にももちろん筋を入れます。
スムーズに通ってよかったよかった(笑)
橋の柱の川に浸かる土台部分はスタイロフォームを切り出して作りました。
スタイロフォームはカッターで楽々カットできるのでこういうところでもとても便利ですね。
土台の部分は塗装ではなく、サンドパウダーを接着させることにします。
スタイロフォームは形を作るのはとても楽ですが、塗装をすると細かい穴がたくさん開いているような感じになるので塗装よりも何かを接着させたほうが良いのです。
木工用ボンドをヘラで塗ってからサンドパウダーに漬け込みます(笑)
まだおもちゃっぽいですが、もう少ししたらウェザリングを入れるのでそこで本物っぽくできるので大丈夫です。
木の橋の本体も形ができあがりました(喜)
川面に接着する柱の土台の位置を決めます。
垂直に柱が下りるポイントを見つけるのは意外と大変なんです。
橋の柱の土台の川底への接着は木工用ボンドを使用します。
いよいよ水表現の準備です。
水表現はこの型枠作りが一番大事。慎重に作ります。
文鎮はジオラマづくりに欠かせません。
型枠に使用している木工用ボンドは、これくらい固まればほぼ大丈夫です。
内側のほうは空気に触れるところがないので、よほどの時間をかけない限り固まりません。
先にも書きましたが、水表現で最も大切なのは、レジンを流した際に見えない隙間からレジンが漏れるのを防ぐことです。
これができたら、水表現の八割は成功したも同じです。
ということで、ほぼほぼ木工用ボンドは固まりましたが、念には念を入れます。
今回は、いつも通りの型枠の内側に、さかつうさんで購入した WATER WAVES という透明ジェルを塗って(埋めて)みます。
WATER WAVES を内側に塗って、型枠の強度を出します。
高価なWATER WAVES でなくても、木工用ボンドや、KATOさんのウォーターエフェクトでもいけそうですが、厚塗りになってしまった部分が乾燥後に白く残るリスクがありますのでやめておきます。
さてさて、これで鉄壁の型枠になったと思いますが、結果やいかに。
透明レジンを流す前に大事な工程を入れておきます。
桟橋に一つだけ浮いていない燈篭分のLEDの配線をしておきます。
水位が上がるとこの作業がしにくくなるからです。
川岸の石の側面に開けた穴にエナメル線を通します。
とりあえずこんな感じで桟橋の床の下からエナメル線を長めに出しておきます。
桟橋の床板の裏側にピタッとくっつけているので、横からのぞき込んでもおそらくエナメル線は見えません。
WATER WAVES も固まったようですので、いよいよ透明レジン流しに入ります。
使用するのは、信頼感抜群のタミヤの透明エポキシ樹脂です。
タミヤの透明エポキシ樹脂は、正確に計って・・・
良く撹拌しておけば必ず固まります。
2液がすっかり混ぜ合わさったら、静かに流し込んでいきます。
もう、心では「漏れませんように」を呪文のように唱えています。
型枠から漏れているところなし。よかった。
1時間弱経過したところで、ジワジワと漏れてきているところを発見。
型枠側ではなく、石積みからです。
結果としては数時間で薄っすらとほんの少しくらいの程度でまったく影響がなかったので良かったです。
正確な原因はわかりませんが、おそらく底に敷いた砂と砂の間に極めて小さな隙間があったのだと思います。
砂の上に固まるくんを塗っていたので問題ないと思っていたのですが、塗り足りなかったのかもしれません。
波はいつものようにツンツンと突く感じで作っていきます。
レジンの硬化速度が遅く心配した時もありましたが、今はカチカチに固まってくれました。
硬化時間はこれまでで一番長かったように思います。冬にやった時よりも長かったです。
硬化速度に影響する条件はきっと温度だけではないのですね。
型枠を外したら、あとはこまごまとした処理を行います。
余計な木工用ボンドを剥がしたり・・・
カッターでバリを切り取ったりです。
この切り取りの時に、水面にへんてこな面を作らないようにするのが大事です。
自画自賛ですが、この輝きがあるから水表現も頑張れるんですよね(喜)