ジオラマ製作の最初は、この樽の製作です。
今回の平和な世界のジオラマの方では、これが欠かせないアイテムとなります。
樽は微妙なカーブもあり、フルスクラッチは難しいので、レジン製のキットを購入しました。
そんなものあるかなぁ、と思っていたのですが、以外にあるもんなんですねぇ。とても助かりました。
中身はこんな感じ。
ベースから切り離されていないのですね(汗)
綺麗にカットしたいのと時間の短縮のため、リューターに刃を付けてカットしていきます。
ホビーソーでカットするよりもはるかに切り口は綺麗です。
キットにはたくさんの樽が入っているのですが、それでも今回のジオラマには足りませんので、複製することにします。
型取りくんで型を作りました。
プラバンをカットして曲げているのは、型から取り出す時に引っ張る時のための軸にします。
こんな風に、エポキシパテを詰め込んで、中央にプラバンをカットしたものを差込んでおきます。
引っ張り出す時に楽になります。
巻いてあるのはビニールテープです。必要以上に樽が膨らまないようにしています。
なんかこの光景、かわいいですね。
エポキシパテが固まりましたので取り出しです。
横に切れ目を入れてあるので、そこを開くようにして剥がします。
軸にしたプラバンの切れ端を持って引き抜きます。
この軸は、やっぱり差しておいて良かったです。
これがなかったら、取るのが大変だったと思います。
きれいに型が抜けました(喜)
でも、たくさん作った中には失敗したものも結構ありました(汗)
各所にバリやら斑点やらがありますので、デザインナイフでそれをカットします。
筋が浅いところや、できなかったところがあるので、ケガキ針を使って筋を再生させます。
型取りくんがそれほど残っていなかったので、樽の複製を何度も繰り返して、最終的に30個弱の樽を作りました。
これだけで結構な時間がかかってしまいました(笑)
重要なアイテムである樽もあとは塗装を残すのみとなりましたので、ひとまず塗装はしないでおいて、ジオラマ製作らしいところに入ります。
ジオラマの大まかな形は、定番のスタイロフォームをしようします。
画像にあるのは、ワイナリーにある、ワインを熟成させる洞窟の部分です。
洞窟は製作の順番を間違えると製作しにくくなるので、頭で工程をしっかりと考えて製作を進めます。
洞窟の岩壁の表現は、新しい試みをしてみることにします。
梱包用の紙を、こんな風にぐちゃぐちゃに潰して・・・
広げると、シワのいっぱい付いた紙になります。
・・・って当たり前ですね(汗)
そのシワシワの紙を洞窟の岩壁として貼り付けていきます。
貼り付けには木工用ボンドを使用しました。
木工用ボンドは、速乾性のものを使用すると製作が楽です。
岩壁の表現の下準備ができました。
今回はシワシワの紙を貼り付けましたが、もちろんスタイロフォームを砕いて表現することもできます。その場合は、今回試した、紙を用いた岩壁表現よりもゴツゴツとした感じになります。
洞窟にあるワイナリーは櫻の空想ではなく、実際に存在します。
その洞窟のワイナリー内にこれまた素敵にライトアップされた滝(噴水?)があるんです。
今回は、それも表現しようと思います。
もちろんLEDを仕込んでライトアップもします。
まずは、彫刻刀で穴掘りです(笑)
ちょっとビーチみたいな掘り方ですが、今回はこれでOKとします。
滝の底はモデリングペーストと小石で表現します。
まずは、モデリングペーストをちょっとだけ厚めに塗ります。
モデリングペーストが乾かないうちに、魚焼きグリルの底に敷く用途としてホームセンターなどに売っている小石を貼り付けていきます。
滝つぼと壁面の原型ができました。
滝の周囲の壁のお化粧は、タミヤ テクスチャーペイント 砂 ライトサンド で行います。
滝の流れの表現は、透明なプラ棒と・・・
鉄道模型の水表現用の KATO ウォーターエフェクト を使用します。
作り方は簡単で、透明なプラ棒にウォーターエフェクトを塗って、それっぽい筋を付けるだけです。
下の方をやや広げた感じにすると、よりそれっぽく見えます。
滝の流れを滝つぼに取り付けてみました。
なかなかいい感じにできています。
ランプ色のLEDでライトアップしたら綺麗でしょうね!
電飾も楽しみになってきました。
タミヤ テクスチャーペイント ダークアースで地面部分を作ります。
ここは特に何も工夫も無く、テクスチャーペイントのベタ塗りです(笑)
滝つぼの周りはコケっぽいグリーンを入れようと思います。
そんな時は、ミズゴケのみじん切り(笑)が便利です。
木工用ボンドで接着させます。
接着したミズゴケをアクリルガッシュのグリーンで着色します。
ペットボトルのキャップは調色に便利です。
全体的にコケを広げていきました。
岩の間にもまばらにグリーンを入れてみました。
ちょっと素敵な感じになったなぁと自画自賛です(笑)