アリイ1/32トヨペット・初代クラウンを活かす
ジオラマ「小京都の旅」を
屋外の自然光の下で撮影しました。
仕上げを丁寧にしておけば、自然光では、よりリアルに写ります。
逆に仕上げ不足だとアラが目立つことにもなります。
さぁ、今回のジオラマはどうなるでしょうか!
まずは、撮って安心(笑)の石垣から。
石垣とその周辺は、かなり時間をかけて丁寧に造りました。その成果が結実しているのが確認できて、ひと安心です。
今回は、草や低木も自作しました。
ネコジャラシ(エノコログサ)という古くて新しい素材(笑)が、見事ミニチュアの草に変身してくれました。
可能性はまだその辺にゴロゴロしているってことを実感しました。
橋の欄干は、今回のジオラマでちょっとチャレンジしたところです。
何をチャレンジしたかというと・・・
欄干に付けられたこのたくさんの筋は、実寸に直したらありえないくらい大袈裟に付けられています。
でも、ディズニーランドのストラクチャーを見ると、そんな風にデフォルメしたもので溢れています。それなのに、偽物には見えないんですよね。
今回はそんな風に、実際の縮尺には合わないけれど、”リアルに見えてしまうようにデフォルメすること”がチャレンジだったんです。
ここから川の流れの画像が何枚か続きます。
自画自賛ですが、キラキラしていて本当にきれいです。これも自然光のなせる業です。
鯉にとっては、ここまで澄んでいる水だとかえって生きにくいかもしれません。
でも、その体の色の美しさを泥の中に埋もれさせてしまうのは勿体無い。
ジオラマの鯉たちにとっては、この澄んだ水の中がベストな環境だということにしておきます(笑)
橋の側からの撮影。
どんなものでも、どこから見てもおかしくないように、配置の際には、四方八方から見て場所を決めています。
石段や石垣の石一つ一つもそうしています。
面倒?いいえ。それもまた楽しいんです(笑)
橋の下からの撮影。
自然光の良いところは、色彩をより鮮やかに見せてくれること。一方で、影も美しく作ってくれます。
でも、影になる部分(例えば橋の下)は、周りよりも少し暗めに塗装するなど、ミニチュアならではの工夫もちょとだけしているんです。
橋の柱をグルグル回って遊ぶ鯉の幼魚。
向かって左に黒い野鯉、右に錦鯉がいます。
船着場(桟橋)の下にはナマズくんが微動だにせずじっとしています。
本当は鯉に混じって遊びたいのかもしれません。
花が終わったばかりの菖蒲の森では、ナマズのカップルが愛を育んでいます。
ここだけは横からも見えるように竹を貼りませんでした。
カップルにはちょっと酷だったかもしれませんね(笑)
上方から水鉢に焦点を合わせて撮影してみました。
3匹の金魚が泳いでいるのがわかりますか?
1mmあるかないか程の小さな金魚ですが、水鉢には無くてはならない存在です。
ジオラマにはそれよりも細かいものがたくさんちりばめられていますが、必要ないものなんて何一つないのです。
クルマの登場!
もちろん、トヨペット・初代クラウンのリムジンです。
右端のノウゼンカズラが何気にいい感じですね!
向きを変えて置いてみました。
初代クラウンと京町家。これはもう相性がぴったりでした。
音楽だったら、きれいなハーモニーで奏でているところでしょうね!
何気に京町家に映っている大木の影が、画像にとっては結構重要な役割を果たしていたりします。
ここでは欄干の影が名脇役です。
それにしても、初代クラウン・リムジン、かっこいいなぁ。
初代クラウン製作では、リムジン、ノーマル、クーペ共にサイドミラーはプラモデルキットのものを使わず自作しましたが、正解でした。
一手間かけるのは大切ですね!
川側の下から少し見上げるように撮影しました。
大木の枝ぶりも日本固有の風格が感じられます。
ナマズのカップルが京町家を見るとこのように見えます。
撮影している姿を見られていたとしたら結構恥ずかしい格好で撮影していますね(笑)
その時は夢中で、そんなことは全く気にしていないんです。
ちょっと斜めに撮ったのは、そうしないと右側にジオラマの世界ではないものが写ってってしまうからです。
製作(設計や配置)をする時には、予め撮影することを想定して、できるだけジオラマ以外のものが写らないように、かつ、
いろいろな角度で撮影できるようにすることもポイントの一つにしています。
今回の小京都ジオラマは、川の底から京町家の屋根のてっぺんまで考えると高低差がけっこうありますね。
面白い角度を見つけたので、パチリ。
初代クラウン・リムジンは本物らしく見えているでしょうか。
年末ということもあり青空がきれい。
ジオラマ撮影日和だったんですね!
ちょっと南国を思わせる一枚。
これだけだとちょっと南国風で、小京都のジオラマの雰囲気ではないですね。
でも、それはそれで新鮮で面白いです。
屋外撮影でも、あずき色の初代クラウン(ノーマル)は登場します。
たまたまボケが出ましたが、かえって良かったです。
撮影は一眼レフではなく、あえてコンパクトデジタルカメラを使用しています。
でも、コンデジだと気持ちいいボケ感はなかなか出しにくいです。
ストーリに出てくる旅行中の相談役夫妻はどのようなことを思いこの京町家風の宿でどのように過ごされているのでしょうか。
宿のご主人は、今晩の夕食に何を出すのでしょうか。
そんなことを考えると益々楽しくなってきます。
最後にジオラマ全景です。
向かって左の背後にあるエアコンのホースでジオラマのだいたいのスケールがおわかりいただけると思います。
1/32スケールのアリイ・初代クラウンをリムジンに改造し、それを活かしたジオラマ製作はここで一つの〆とさせていただきます。
さぁ、さぁ、次は、ミニカーのジオラマをササッと造って、それからスバル・サンバーを活かすジャングルのジオラマを造りましょうかね!