まずは外箱の画像です。
'55トヨペット・クラウンを所有している
パイロットを見送る
奥さんと娘さんという設定でしょうか。
クルマは当時 相当な贅沢品ですから、
パイロットの設定は正しいですね。
ただ当時であっても パイロットの家族が
滑走路にクルマを乗り入れるのは
難しかったんじゃないかなぁ。
コックピットからパイロットが
手を振っているように
見えなくもありませんが、
小さくて断定できません(笑)
外箱の側面です。
日本語で'55クラウンの解説が
書かれています。
もう一方には英語での解説です。
箱を開けると丁寧に包装されたパーツが
ゆったりと入っています。
箱の容積に随分と余裕がありますね。
1/32ですからパーツ数はかなり少ないです。
雰囲気重視の櫻には気になりません。
今回は、アリイ(マイクロエース)
'55トヨペット・クラウンの
プラモデルキットを2台分用意して
リムジン製作を進めます。
後部ドアパネルをルーフごとカットして、
もう一台分のボディの中央に継ぎ足す方法で
リムジンに仕立て上げます。
方法としてはスクラッチもアリですが、
時間がかかるのと
同じキットのパーツの一部を使えば、
模型的なディティールも壊さないかなと
思っての判断です。
ドアパネルの筋どおりにカットしています。
ルーフのカットはマスキングテープを貼り、
最初はそれをガイドにして
カッターで軽く筋を入れます。
あとはその筋を頼りに
ある程度力を入れてカットします。
刃先はポキポキとこまめに折って、
鋭い刃で作業すると失敗が少ないです。
何度もケガいてカットする方法もありますが、今回は時間短縮です。
更に時間を短縮するためリューターに
丸歯を付けてカットしました。
カットに限らずリューターがあると
作業が楽です。
ただ、切り口はカッターでカットした場合と
比べるとかなり粗くなるので、
細かいところまで気にしなければ
ならない部分には使えません。
あと、この後のヤスリがけの作業は
若干手間にはなりますね。
かなり切り刻まれてしまった
'55トヨペット・クラウン。
サイズや形のイメージを考えながら
作業をします。
マスキングテープでつなげてみました。
'55トヨペット・クラウン・リムジン、
なかなかいいかも!
カットした部分を丁寧にヤスリがけします。
瞬間接着剤でつなぎ合わせます。
瞬間接着剤が固まったら、
プラリペアで補強します。
外側にマスキングテープを貼り、
隙間の部分にマスキングテープを
爪で少し内側に入れて、
内側からプラリペアを流し込みます。
これは、プラリペアがボディ表面よりも
外に出て固まると、
硬いプラリペアをヤスリで落とす際に
とても労力がかかるので、
少し内側でプラリペアを固まるように
させるためです。
表面の窪みは、
あとでヤスリがけしやすいパテや、
プラリペアよりは硬さがマシな
瞬間接着剤で
埋めることで、
作業を楽にする工夫です。
ボディ後方のルーフが
少し足りませんでしたので、
ドナーとなるボディから切り出して
継ぎ足しました。
プラリペアも固まり、
ボディの接着と補強が終わりました。
これが'55トヨペット・クラウン・リムジン
の原型になります。
なかなか いい雰囲気です
(自己満足です(笑))。
でも、これからの作業が大変です。
表面の窪みをパテで埋めていきます。
Bピラーの付け根のような細かい部分や、
窪みが激しいところは
瞬間接着剤を盛ってパテ代わりにします。
窪みが深いところにパテを多用すると、内側のパテの乾燥が遅くなり、
かなり時間(日にち)が経ってから
内側のパテから揮発した溶剤の容積分が
ヒケとなって現れてきて、
塗装後に涙を見ることになることがあります。
タミヤのパテ(ベーシックタイプ)を
盛ってからヤスリがけし、
そのあと瞬間接着剤をパテ代わりに使用して、再度ヤスリがけします。
そうすると、あとで再度ヒケてくることは
ほとんどありません。
パテを乾燥させている間に
シャーシの加工をします。
アリイ(マイクロエース)
'55トヨペット・クラウンの
プラモデルキットの
シャーシは
裏側もシンプルなデザインなので
普通にカットして、
もう一台分のシャーシから切り出したものを
つなぎあわせる形にしても
さほどおかしくないので、そのようにします。
カットにはホビーソーを使いました。
'55トヨペット・クラウンのシャーシが
文字通り、真っ二つです。
シャーシの長さを確認します。
プラバンを仮に接着して2つのシャーシを
固定して長さを測りやすくします
(切断された2つのシャーシの間にある
白い板がプラバンです。)。
シャーシの長さで不足している分を、
ドナーとなるもう一台の
'55トヨペット・クラウンの
シャーシからカットし、
瞬間接着剤とプラリペアを使って
つなぎ合わせます。
余ったボディとシャーシが
もったいないので(笑)、
'55トヨペット・クラウンを
クーペ風に改造してしまいます。
ドアパネルの厚みが足りないような
気がしたことと、
横に流れる緩やかな曲線が
つながるようにエポキシパテで
盛り上げることにしました。
これは、ちょっと不安な盛り方ですね(汗)
時間が無かったとはいえ、
こんなに雑にやっちゃいけません。。
クーペ風'55トヨペット・クラウンも
プラリペアでニコイチにして、
パテやら瞬間接着剤やらでボディを整えます。
クーペ風'55トヨペット・クラウンの
シャーシは、
プラバンで橋渡しして、
プラリペアで固定しました。
なぜか長さが足りなかったんです。。
ここで、ノーマルのアリイ
(マイクロエース)'55トヨペット・
クラウンの
プラモデルキットのボディを
出して、3台分のボディを並べてみました。
同じクルマなのにそれぞれがまったく違うものに見えるのが面白いですね!
フェンダーミラーやその他金属部分の塗装中。
タミヤカラー・エナメル塗料の
クロームシルバー(X-11)を筆塗りしました。
パテが乾燥したので、
'55トヨペット・クラウン・リムジンの
ボディにヤスリを入れます。
瞬間接着剤をパテ代わりにした部分は、
結構硬いので、鉄のヤスリを使います。
一番最初は、400番の紙ヤスリを使います。耐水ペーパーで水研ぎします。
粉も舞い上がらないし、
ヤスリの目詰まりまでの時間も長いし、
作業時間も短くなるし・・・
といいこといっぱいです。
ただ、傷が目立たなくなり、傷消しなどでは
作業しにくい場合もあるので、
いつも水研ぎばかりしているわけでは
ありません。
400番の紙ヤスリの主な役目は、
傷やパーティングライン
(プラモデル製造の際にできてしまう筋)、
パテの出っ張りを平坦にすることです。
バリは、画像のようにデザインナイフで
取り除きます。
400番の紙ヤスリの処理が終わった
'55トヨペット・クラウン・リムジン。
でもこの画像じゃあ、本当に作業が進んで
いるかどうかわかりにくいですね。
溝が浅くて消えかかっている所が
あちこち見られたので、
ここで一旦 筋彫りをすることにしました。
シャープペンシルのようなものは、
ケガキ針です。
今使っているのはハセガワの
「モデリングスクライバー けがき針(TT-1 )」です。
プラスチックの粉がいっぱい付いているので、
水で洗い流します。
櫻は書道の使えなくなった筆で洗っています(^^;
まだ傷の心配はしなくて良い段階ですので。
洗ったら自然乾燥です。
布で拭くとホコリがついてしまうので
ここはじっと我慢です。
乾いたところで、サーフェイサーを吹きます。
ラップの芯に両面テープを貼り付けて、
持ち手とします。
クリアケースの中で乾燥中。
まぁイケルかなぁと思っていても、
サーフェイサーを吹くと、
修正点が見えてきます。
最初に吹くサーフェイサーは、下地というより、修正点探しのためですね。
やっぱり修正点がありました。
この段階ではまだ400番の
紙ヤスリで修正します。
ヤスリでの修正が終わりました。
ドアノブの部分を一部カットしているので、
あとで同じ形のパーツをはめ込めるように
ピンバイスで穴を開けておきます。
いよいよボディ下地の仕上げです。
800番の紙ヤスリをかけて、
400番でつけた傷をすっかり落とします。
再び水洗いして、ヤスリがけで付いた
パテやプラスチックの粉を落とします。
筋に入った粉も残らないように
しっかり洗います。
そして再び乾燥。
ぐっと我慢して自然乾燥です。
とにかくホコリは大敵です。
サーフェイサーが乾いたら、
いよいよボディの塗装開始です。
'55トヨペット・クラウン・リムジンは
スタンダードにブラックでいきます。
クーペ風'55トヨペット・クラウンは、
スポーティにイタリアンレッドです。
サーフェイサーが乾いたら、
いよいよボディの塗装開始です。
'55トヨペット・クラウン・リムジンは
スタンダードにブラックでいきます。
クーペ風'55トヨペット・クラウンは、
スポーティにイタリアンレッドです。
比較用に製作している 素組みの
'55トヨペット・クラウンは、
ホワイトのサーフェイサーを吹いてから
あずき色で塗装します。
あずき色は初めて使う色なので
とても楽しみです。
(あずき色ってワインレッドと
同じ色だと思いますが、
ここは 時代を考えて あえて
あずき色と表記します。)
塗料を吹き付けたら、
すぐにクリアケースにしまいます。
ホコリ対策っていうのがメインの理由ですが、
シンナー臭を部屋に拡散させないっていう
役割もあるんです。