ブレーキランプカバーは、
タミヤカラー・エナメル塗料の
クリヤーレッド(X-27)を
裏側から筆塗りです。
ブレーキランプカバーは、
きれいに
成型されていないので、
紙ヤスリで枠の形を整えました。
ヤスリがけで出てきたカスが内側に
くっついているので
カッターで
切り落とします。
3台分6個で面倒ですが、
これをやっておかないと
接着する時に浮いてしまうので
手が抜けないんですよね。
ブレーキランプカバーのフチを
タミヤカラー・エナメル塗料の
クロームシルバー(X-11)で筆塗りします。
1/32は さすがにパーツが細かいですね。
フチを塗る際に使用した筆は
タミヤ モデリングブラシHF 面相筆 極細です。
ヘッドライトのレンズのフチも
タミヤカラー・エナメル塗料の
クロームシルバー(X-11)で筆塗りです。
金型が古いのか、片方のヘッドライトのレンズの筋がほとんどありません。
画像のレンズは、筋がはっきり
出ている方です。
今回は、3台分の1/32オーナーズクラブ
'55トヨペット・クラウン(初代クラウン)
キットで
製作を進めていますので、
3つは綺麗なレンズで、
あとの3つが筋なしのツルツルレンズに
なってしまいます。
けがき針で筋を入れることもできますが、
製作の進度が遅いので
ここはあまり手をかけず、
やりくりすることにしました。
今回の製作のメインは、
'55トヨペット・クラウン・リムジン
ですから、
綺麗な筋ありレンズを
'55トヨペット・クラウン・リムジンに
使用します。
残りのレンズはどうしようか考えましたが、
副産物でありながら意外と存在感のある、
クーペ風'55トヨペット・クラウンの
レンズは、筋ありとツルツルにして、
素組みの'55トヨペット・クラウンは、
両方ともツルツルのレンズにします。
少しでもまともなレンズを、手のかかっているキットに使いたいっていうのがその理由です。
ところが、ライトのレンズのフチに
色を付けてみたらご覧のとおりでした。
確かに綺麗な形成ではありませんでしたが、
こんなにひどかったとは思いませんでした。
見なかったことにしようとするには、
許容範囲を超え過ぎですね。
あまり手をかけないはずだったんですが、
車を人の顔に例えるなら
目に相当する大切なところですから、
少しだけ手直しすることにしました。
エポキシパテでフチを作って・・・
ヤスリをかけて・・・
なんか、思い描いていたのとちょっと
違った感じです。
'55トヨペット・クラウンのライトとは
明らかに違うデザインですが、
元が元だけに、この辺でも上出来とします。
裏側に、わざとシワを付けた
アルミホイルを接着しました。
ライトのレンズに筋がほとんど
見えないものがあるので、
少しはマシになるかなという
儚い希望を込めました。
アルミホイルの貼り付けは、
普通の接着剤だと曇ってしまうので、コニシのボンド・ウルトラ多用途SU(色調クリヤー)を使ってみました。
これは、ビニール系も接着してしまうという
凄いボンドなのですが、
実際は、接着というよりは、
”ベッタリと粘り付ける”という感じです。
フロントガラスの部分にポチッと突起物が
あるのに気が付きました。
確認してみると、3台分全部
そうなっています。
おそらく金型に窪みができてしまって
いるのでしょう。
クリアパーツの研ぎ出しは面倒ですが、
やるしかありません。
突起が無くなるまで
2000番の紙やすりで
根気良くヤスリがけです。
この作業は1500番あたりで進める方も
多いようですが、
それほど高さのある突起ではないので、
後のツヤ出し作業を
楽にするために2000番の紙ヤスリで
作業を進めました。
随分わかりにくくなってきました。
はい。突起はすっかりなくなりました。
それほど気になるようなものでも
なかったのですが、
他にも小傷なんかが結構ありましたので、
ついでに、全ての部分の窓を
ヤスリがけしました。
クリアパーツ含め、全てのパーツが
きれいにビニールで包装されていましたので、
工場で形成して包装する前から付いてしまっていた傷だと思われます。
あとはコンパウンドで磨くのみです。
画像は、Mr.コンパウンドの細目ですが、
これで磨いたあとに、
Mr.コンパウンドの極細(8000番相当)で
さらに磨きました。
もっと丁寧に磨けば、
ピッカピカになりますが、
時間優先で、細かな傷は見えないことに
しました(笑)
でも、ジオラマにする車両の場合、
そのような温度感でキットを作った方が
かえってジオラマの世界観に溶け込むっていうこともあるような気がするんです。
今回は、3台ともに研ぎ出しで
角を出してしまいました。
あまりトロトロなツヤにする予定は
ありませんでしたが、
いざ研ぎ出しを始めると意地に
なっちゃうところがあって
力が入りすぎてしまったようです。
(マスキングテープで角が出やすいところの
保護もしていなかったのも
敗因の一つでした。)
ここまでの工程で
随分時間が
かかってしまっているので、
シンナー風呂にゆっくり浸かっている暇は
ありません。
たっぷりクリアを吹いていましたが、
その上からボディカラーを吹き直しました。
そして、
やっとボディの塗料が乾きました。
画像のようにマスキングをして、
本来メッキされている部分に、
タミヤカラー・エナメル塗料の
クロームシルバー(X-11)を筆塗りします。
スプレーするとなると、
'55トヨペット・クラウン
(初代クラウン)ボディの
全体にマスキングをしなければ
ならなくなり、
それなりに時間がかかるので、
今回は筆塗りで乗り切り、
時間の短縮を図ります。
フロントメッキーパーツ部分も
タミヤカラー・エナメル塗料の
クロームシルバー(X-11)で
筆塗りです。
フロントグリルの内側は、
筆塗りは無理ですので、
手を付けないことにしました。
そして、窓枠も筆塗り用の
マスキングをしておきます。
マスキングテープの細さは1.5mm。
6mmのタミヤ・マスキングテープを
1/4にカットしています。
節約っていうのもありますが(笑)
細い方がカーブに柔軟で貼りやすいからです。
墨入れは、極細の筆を使って・・・
と思いましたが、今回は余計な
厚吹きクリアの上で再塗装しているので、
筋が薄くなってしまいました。
再度筋彫りしたいところですが、
塗料がペリッと剥がれてしまう可能性が
高いですので、やめておきます。
じゃあ、どうするかというと、
これを使います。
ABCホビーの極細ラインテープ0.3mm。
文字通り黒のラインテープです。
本来は、ラジコンのボディ用です。
ラジコンのポリカーボネートボディは
墨入れができないので、
このテープを使って代用するのです。
これを貼るか貼らないかで
ポリカボディの見栄えが
全然違ってくるんです。
これを買った時に1/32スケールのプラモデルの
'55トヨペット・クラウンに使うなんて
考えていなかったなぁ。
上の画像は、墨入れ前の画像で、
下が極細ラインテープを貼った後の画像です。
ちょっと太めですが、極細ラインテープは、
この0.3mmが一番細いテープです。
今回、極細ラインテープを使った理由は、
筋が薄くなってしまった
という他に、実はもう一つありました。
画像のクーペ風'55トヨペット・クラウンの
右ドアの下の部分の
筋彫りに失敗して、何本かの
筋になってしまっていたんです。
塗装後だったのでパテで埋める決断がつかず、
そのまま塗装を進めていて
案の定、最後になって困ったな~、って
思っていたところでした。
だって、ボディ色のイタリアンレッドは
隠ぺい力が弱いので、
パテを盛って筋の処理をした部分だけ
タッチアップするのは非常に困難ですから。
ということで、この極細ラインテープが、
この筋を隠してくれるという
まさに一石二鳥の意味があったんです。
クリアをたっぷり吹いて3種類の
'55トヨペット・クラウンの
ボディ塗装がやっと完了となります。
今までになく、とても長い期間の
塗装となりました。
そんなこんなで、すべての
'55トヨペット・クラウンに
極細ラインテープを貼り、
墨入れの工程が終了しました。