ドライバーフィギュア等を含め、ボディも完成しましたので、シャーシの製作に入ります。
シャーシ製作の最初はタイヤの製作からです。組立説明書では、大抵どのマシンも最後の方の工程ですけれど(笑)
なぜタイヤから製作を始めるのかというと、今回これが ワイルドウイリー2 を ワイルドウイリス 風に仕立てる最大の難所だからです。
ワイルドウイリス のタイヤは、大型のパドルタイヤで、ワイルドウイリス 全体のデザインにかなり影響を与えていますので、とても重要です。
製作を始める前は、クローラー用のタイヤにそれっぽいものがあるだろう、と軽く考えていたのですが、海外を含めて探してみても、それっぽいタイヤはありませんでした。
クローラー用のパドルタイヤはあったのですが、フィン?が少なくて、とても ワイルドウイリス のパドルタイヤのデザインではありません。
無いものは作るしかありませんから(笑)まずは、タイヤから作る、ということになったんです。
タイヤのフルスクラッチはかなり高い技術と器具が必要ですので、このワーゲンオフローダーのリヤタイヤを改造する形で ワイルドウイリス 風のパドルタイヤを作ることにしました。
ワーゲンオフローダーのリヤタイヤは、ワイルドウイリー2 の専門のWebサイトでも ワイルドウイリス や、シボレー・ブレイザー4×4 のタイヤとして間違えて紹介されてしまっているくらい似ているので、これをうまく改造できれば、かなりそれっぽく見えるかな~と目論んでいます(笑)
要は、このワーゲンオフローダーのリヤタイヤをタミヤのカスタマーから6本購入して、残りの4本にそれぞれ継ぎ足して、ワイルドウイリスのパドルタイヤに近い大きさに拡大させるだけなんです。
とはいえ、それだけでも結構大変そうだなぁという予感がしています(笑)
さて、結果やいかに!
ホイールは、1.9サイズのクローラー用のものを使用します。
これは、アキシャル・SCX10・ラングラー・ルビコン に標準で付いていたホイールですが、なんとなく ワイルドウイリス のホイールにデザインが似ているので、今回の ワイルドウイリー2 に取り付けるホイールにすることにしました。
これは、白く塗装します。
ワイルドウイリス のタイヤとワーゲンオフローダーのリヤタイヤを並べて比較してみます。
デザインは似ていますが、タイヤ径も幅も全然ちがうんですよね(汗)
幅を広げるのはなかり困難ですので、今回は、径だけを ワイルドウイリス と同じにしたいと思います。
まずは、ワーゲンオフローダーのタイヤをハサミで横断的にカットしてしまいます。
最初の一刀はかなり勇気が要ります(汗)
カットしたタイヤをSCX10のホイールに取り付けてみました。
やっぱり、全然径が合いません(笑)
ちなみに、パドルタイヤには回転方向があるので、製作時には気をつけなければなりません。
接地面が砂に食い付くような向きになっていればOKということですね!
これからカットした継ぎ足し用のタイヤを接着させるのですが、その前にベンジンで油分をきれいに取り除きます。
瞬間接着剤を適量・ムラ無く塗ったら・・・
ピッタリとくっつけて、しばらく手で押さえておきます。
”瞬間”で接着はしてくれませんので、数分は押さえておく必要があります(汗)
これを4本分、全部で8ヶ所おこないますので、結構時間がかかる工程です。
でも、この工程が仕上がりの全てを決めてしまう重要なところです。
全てのタイヤの接着が終わりました。
もともと、径の違うタイヤを切り出して、継ぎ足しているだけですので、正円にはなりません。
走行にはやや影響がありますが、これはもう、致し方ありません。
今回の製作では、パッと見た時に、「ワイルドウイリスだぁ!」と思えることを重視しています(笑)
ホイールは、Mr.COLOR 45 セールカラーにホワイトを混ぜた色にすることにしました。
当初は真っ白をイメージしていたのですが、そうすると、最終的に完成した時に、ボディよりも最初にホイールに目が行ってしまうと思ったんです。
やっぱり、最初はボディを見たいですからね(笑)
写真は撮っていないのですが、ホイールの塗装は、最初にホワイト・サーフェイサーを吹いてから、先ほどの塗料で作った色をエアブラシで塗装しました。
それだけだと、ビードロックホイールの雰囲気を出しているボルトの部分の溝にまで塗料が行き渡らないので、墨入れの要領で筆を使って塗料を流します。
ホイールの塗料が乾燥したら、ワクワクのタイヤへのはめこみの工程です(喜)
できるだけ正円を描くように、タイヤはややキツメのタイヤ径にしています。
少し引っ張られる感じになっていれば、少しでも正円に近づいてくれるかなぁと。
ホイールを履かせる前よりもタイヤが正円に近くなってくれて一安心です。
それでも、走行させれば、シャーシは揺れることは必死です(笑)
でも、全然気にしません。見た目が ワイルドウイリス に近ければそれが一番なんです(大笑)
タイヤとホイールを瞬間接着剤で固定させます。
通常は、タイヤの空回りを防ぐためにするのですが、今回、これをしている趣旨は、タイヤの接着面が剥がれてこないようにしたいというところです。
遠目には、それなりになってきた ワイルドウイリス 風パドルタイヤですが、このままで完了とするとかなり雑な感じです(笑)
このような継ぎ目はできる限り誤魔化さなければなりません(笑)
そこでこれ、シューグー の登場です!
ラジコン製作では重宝するケミカル製品の一つですね!
シューグー はいろいろな種類が出ていますが、今回は、シューグーS という、黒色で、かつ、熱ですぐに硬化するというタイプを使用することにしました。
黒、瞬間効果、この2つだけで今回の製作にはもってこいの製品です。
まずは、シューグーS を爪楊枝できれいに塗りつけて・・・
熱を加えます。加えます。。加えます。。。
って、ドライヤーで硬化するまでの温度まで持っていくには結構時間がかかります。。
これじゃあ、瞬間硬化じゃありません。。
そこで、考えました!
半田ごてをシューグーを塗ったところに近付けると・・・
あっという間に硬化します。これぞ瞬間硬化!(笑)
半田ごては、近付けるだけで、シューグーSに付けてしまうまではしません。
ただ、仮に作業中、ちょっと付けてしまっても全然問題ありません。
事前にカットした切れ端のタイヤに結構長目に半田ごてを当てて実験してみましたが、タイヤのゴムへの影響も見た目にはあまりありませんでした。結構熱に強いんですね。驚きました。
とはいえ、半田ごてが付かないギリギリのところで硬化作業を進められればそれが一番ではあります。
はい、これで、ワイルドウイリス 風パドルタイヤの完成です!!(大喜)
幅はやや細いですが、ワイルドウイリス の雰囲気は出ているんじゃないかなぁと思います。
自己満足感満載ですが、大事なのは、櫻がそう思えることなんです。あくまでも個人的な趣味ですから(笑)