ここからは灯の火を入れていく行程になります。
夢中で真剣に制作してきましたが、このあたりからジオラマの世界が自分を受け入れてくれているような、包み込まれているようなそんな気持ちになってきました。初めての体験です。
とても感慨深い・・・
まずは、玄関脇に置く行灯(あんどん)の固定から。
LEDはジオラマベースの下から入れていて、交換が容易にできるようになっています。
行灯(あんどん)はLEDの出っ張りにかぶせるようにジオラマベースに木工用ボンドで接着します。
そして、いよいよ川に流れる灯籠54個への火入れです。
感動なのか何なのかわからないのですが、胸いっぱいの中での制作です。
灯籠は木工用ボンドではなく Water Waves で接着しました。
その後乾燥したのを確認してから、灯籠の底の表面張力で川の水面が少し盛り上がる表現も Water Waves で行いました。
Water Waves は、塗った後に形が崩れずそのまま留まってくれるのでとても扱いやすいです。
最後は、灯籠を流す女性を桟橋にそっと、でもしっかりと載せ・・・
・・・ご主人の魂の灯籠を手に持っていただいて・・・
そうやってこのジオラマは完成となりました。
今の自分が持っているものをすべて絞り出し、魂の尊厳を忘れることなく、ずっと真剣勝負の気持ちで制作してきました。
今となれば制作中は楽しく、そしてとても幸せな時間でした。
テーマも技術的なところも含めて、本当に自分に扱うことができるのか不安でしたが、こうして完成までこぎ着けることができました。
LEDや基盤、水表現等のマテリアルを開発して販売してくださったみなさま、アドバイスや冗長な話を聞いてくださったみなさま、Facebookで都度いいね!で励ましてくださったみなさま、関わってくださった全てのみなさまに感謝の意を表します。
ありがとうございました。