ミニ・ジオラマの製作を開始します。
今回のジオラマベースは、廃棄された社判を使用します。
(これが今回の密かな楽しみだったんです。)
使えるものは何でも使うが櫻のポリシーです(笑)
最初にベースとなるグランドの造形を粗方造ってしまいます。
この紙粘土は、ダース・ベイダーのジオラマを造った時の残りだということは内緒です(笑)
紙粘土は、開封後に長期間保管しておくと乾燥して固まってしまいますが、口をしっかりと閉じておけば結構な期間、乾燥しないでそのままの状態を維持することができます。
しっかりと閉じるための道具は、ガムテープだったりします(汗)
話が脱線しました(笑)
今回のジオラマは、異国情緒溢れる西洋の世界で行きます。
スケールは、1/300。なぜ1/300かというと、社判のベースの面積に、今回表現したいフィールドの範囲を考えた時に、収まりがよかったというだけの理由です(汗)
大体の丘の造形が終わりました。
ここに家へと続く階段を作ります。
使用しているのは、塗料のかき混ぜ棒です。
まずは、先が丸い方で道筋を造ります。
次に、かき混ぜ棒の反対側の角が付いている部分で階段の形を造っていきます。
画像ではよくわかりませんが、階段の形を出すことができました。
全面が白って撮影が結構難しいです。
紙粘土が乾いたら、余計な出っ張り部分などを、デザインナイフで削ります。
場所によっては、紙やすりなども使って、違和感のある造形を直していきます。
今回のジオラマのシンボルとなる、西洋っぽさを感じる家を造ります。
西洋とは言っても、都会の洗練された都市ではなく田舎がイメージですので、素朴な石造りの家の雰囲気が出るように心がけます。
プラバンを切り出す前に、少し厚めの紙で試作中。
試作した厚めの紙を型紙にして、プラバンを切り出します。今回使用するプラバンは0.3mmの薄めのものです。
薄いとはいえ、縮尺が1/300ですので、0.3mmのプラバンでも実寸でいうと9cmの厚さですから壁のベースとしてちょうど良い厚さです。
型紙を使ってのプラバンの切り出しが完了しました。
壁は、1面ずつ切り出すのではなく、四方全てがつながったままにしておきます。
この方が後々楽できるはず。
壁の隅の部分にカッターナイフで軽く切り込みを入れておきます。
窓などの加工が終わったら、ここを折るようにして家を造っていくという方法です。
折るとは言っても、それぞれの壁は繋がったままですので、簡単に家の形にできるかなぁと目論んでいるのです(笑)
玄関と窓枠をデザインナイフで切り取ります。
くり貫きの完了。
切り取ったプラバンは、(当然ながら)切り取った窓や玄関とサイズがジャストフィットなので、取っておきます。
玄関の造形をしてしまいます。
切り取ったプラバンに、クレオスのラインチゼルで筋を入れて、4枚の縦長の木の板で造られたドアに見えるようにします。
約5mm幅のドアに3本の筋を入れました。結構大変。でも楽しい(笑)
少しだけ奥まった玄関にするので、玄関ドアの周りにプラバンを貼り付けます。
奥まった玄関の造形はこれで完了です。
ドアノブも付けてみました。
ちょっとオーバースケールですが、塗装で何とかなるかな(笑)
窓枠の造形に移ります。
玄関とは対照的に出窓にして変化を付けます。
ただノッペリとガラスだけでは面白くないので、9分割の格子にします。
縦はやや太めの枠にして横を少し細めの枠にして、それっぽく見せたいと思います。
画像は、1mmの角プラ棒を1/2にしているところです(笑)
0.5mmのプラ棒が2本できました。
0.5mmのプラ棒を窓の縦枠として2本入れます。
ここは、ピンセットと瞬間接着剤が必須の工程ですね(笑)
無事2本の縦枠を接着させることができました。
横枠は縦枠よりも細くしたいのですが、さすがにこれを作るのは難しいですので、0.3mmの洋白線を使うことにしました。
ここも、ピンセットと瞬間接着剤が必須の工程です(笑)
何か、とてもテンポ良く製作が進んでいてとても気持ちいいです。
ここから壁を折り曲げて、家の造形を行います。
これは、四隅の柱となる3mmプラ棒に切り込みを入れているところです。
プラ棒の切り込み部分からポキッと折る感覚がまた楽しい。
壁を折り曲げていきます。
先にカッターナイフで切り込みを入れてあるので、際をピンセットでしっかりと押さえて曲げれば、きれいな角(かく)のある家の角(かど)ができます。
壁を折り曲げていきます。
先にカッターナイフで切り込みを入れてあるので、際(きわ)をピンセットでしっかりと押さえて曲げれば、きれいな角(かく)のある家の角(かど)ができます。
内側の隅の部分に先ほど切り出したプラ棒の柱を瞬間接着剤で固定して、角がしっかり90度になるようにします。
当たり前ですが、1/300スケールでは、少しズレればそのズレも実寸で300倍になる計算ですから、少しのズレが大きな違和感につながるので、丁寧に製作を進めます。
内側の隅の部分に先ほど切り出したプラ棒の柱を瞬間接着剤で固定して、角がしっかり90度になるようにします。
少し家らしくなってきました。
棒がツンと出っ張っているのは、ジオラマの設定で、崖の際にある家にするためです。この部分は崖の下の地盤で支える柱になります。
少し変化が入ると面白いジオラマになるのかなぁと思って。
屋根もここで取り付けてしまいましょう!
何となく屋根の部分が寂しいので、屋根裏部屋の部分も造ることにしました。
参考にするものもなく、自由に造れるのがとても楽しい!!
屋根裏部屋の外壁の側面の角度は意外と難しかったです。
図面を引かず、全て現場施工(笑)で進めているのが悪いのですが(笑)
何度も角度を調整して思うような形になりました。
屋根裏部屋の部分は、全体の屋根の造形が終わってから取り付けることにします。
屋根のデザインを出すために、どうするかいろいろ迷いましたが、今回はエポキシパテを貼り付けて、そこに筋を付けていくことにしました。
石造りの屋根ですが、石の1個1個が不揃いのちょっとレトロチックな屋根をイメージしていますので、プラバンを切ったり貼ったりするのは時間がかかり過ぎるためです。
最初はエポキシパテを平坦に塗り付けます。
それから、プラバンの切れ端を使って筋を入れていきます。
横筋は短めの部分を使ってどんどん筋を入れていきます。
均等幅ではない方が今回のイメージに合うので、あまり細かいところは気にしないで進めていきます。
エポキシパテが乾く前に屋根裏部屋の部分も取り付けてしまえば、西洋の田舎家の造形は完了です!