次は行燈(あんどん)の制作です。
内側は籠目(かごめ)の文様にします。
竹で編んだ籠の目の形なのですが、内側からこの文様が光で出てくるようにしたいのです。
でもこれはかなりの難題でした。
素材は何を使えばいいのか?厚いと曲がらないし、薄いと本来竹の部分も光が透けてしまう。
それに、自立しなければならないので、ある程度の強度は必要です。
作りやすさも重要です。実際に編み込むのは時間がかかり過ぎます。
いろいろと考えていたのですが、ある朝にパッとひらめきました。
それがここから書いていく方法です。
まずは、籠目の文様を書いていきます。
こんな感じに籠目の文様ができました。
厚紙の裏に両面テープを貼ります。
両面テープを貼った厚紙をできるだけ細くカットします。
1mm弱の細さです。
ここがポイント。図案の上にちょっと厚めのビニールを置きます。
ビニールの上に細くカットした両面テープ付きの厚紙を、図案に沿って貼り付けていきます。
籠目文様のシートができました(喜)
ビニールの上に厚紙を貼り付けていくことで、図案は1枚書けばOKで、制作もとても楽。そして、厚目のビニールも相まって、強度が出ますが丸めることができる柔軟性もあります。
これが狙いだったんです。
この方法を思いついた時には、嬉しくていきなり目がパチッとしちゃったんです(笑)
全部で7枚作りました。
行燈(あんどん)の絵はプリンタを使いました。
和紙の上にここまで細かい精度で筆書きするのは残念ながら櫻にはできません。
印刷した和紙を籠目文様を作ったビニールの淵を包めるくらいにひとまわり大きくカットして、木工用ボンドで接着します。
くるっと丸くしているので、木工用ボンドが固まるまで洗濯ばさみで押さえておきます。
そして、行燈(あんどん)の完成です!
全部で7種類の行燈(あんどん)です。
ああ、日本ってやっぱりいいなど思ってしまいますね~