そろそろ植物を生やしていきましょう。
画面には、私が撮影した葉っぱ(アイビー・つた)が映っています。
今回はこの葉は使いませんが、こういった写真の葉っぱの輪郭を切り取って、葉だけのデータを作っていきます。
葉の画像データをWordにたくさん貼り付けてプリンタで印刷します。
今回は、シダの葉を印刷しましたが、こうして見るとシダには見えません(笑)
でも、ジャングルには生えていそうな植物ですので、気にしないで製作を進めます。
0.3mmの洋白線を印刷した植物にサンドイッチするように貼り付けていきます。
なんだか、マシンガンのマガジンみたいですね(汗)
洋白線は抜けやすいので、サンドイッチしたあともしっかりと押さえて密着させます。
連なっている植物1本1本を丁寧に切っていきます。
専用の小さめのハサミを使うと少しは楽ですね。
あまりにも小さいので、虫眼鏡を使っての作業です。
これは何をしているかというと、切り取った葉の淵をマッキーの緑色で塗っているところです。
この一見不要な工程が、作品の出来を左右するくらい重要なんです(ってちょっと大袈裟ですが(笑))。
向かって左がマッキーで淵を塗った葉で、右は切り取っただけの葉です。
右の葉の淵が白く見えると思いますが、葉を横にするとそれが顕著になります。
これをそのままジオラマに植えてしまうと、淵の白が以外にも目立ち、ジオラマ全体の雰囲気を壊してしまうんです。
特にジャングルでは白はご法度です。
紙を使った場合には、どんなに薄いものであっても必ず厚みがあることを意識しなければなりません。
チマチマとした工程が続きましたが、ここからはメチャ楽しいところになります。
ピンバイスで穴を開けて、そこに1本1本植物を植えていきます。
あまりにも小さいので、ピンセットを使わないとまっすぐきれいに挿せません。
少し大きめの葉も造ってみましたが、この小さい葉と合いますね。
しかし、この工程は本当に楽しいです。
これまでの努力が一気に報われる感じです。
ちょっと違った植物も欲しいし、なんと言っても花は必ず入れたい!
でも、手間はかけたくない!
ということで、できあいの植物を木工用ボンドで貼り付けて、その先端をタミヤ・エナメル塗料のレッドでちょんちょんと色を置いていきます。
たった5分で素敵な花が咲きました!
密林に紅一点の花。小さいけれど密林の緊張を癒してくれる大切な存在です。
(一点じゃないけれど(汗))
もう少しグリーン系のものを造ります。
木の周りにモス(コケ)を生やしてみましょう!
この木は流木を半分に割ったものです。
”切った”のではなくて、”割った”というのがポイントです。切ると作為的な表面になりますが、割れた表面は自然な感じでいいですね!
Mr.ホビーのラッカー塗料のグリーンを少し濃い目に吹いてみました。
早速泥に埋めます。とはいえ、もう泥はすっかり固まっていますので、コケを地面に沿って密着させていくという感じです。
あとは、たっぷりのクリヤです。
ジャングルジオラマではたっぷりクリヤが基本中の基本です。
いい感じで地面がにぎやかになってきました。
もっと草を植えたいところですが、別に造りたいものがいっぱいありますので、この辺でやめて、工程を先に進めます。
それにしても、触ったらグチャっとしそうないい泥ですねぇ(笑)
最後の工程は、最初の頃に造った木の植樹です。
植樹する位置を十分に位置を検討してから穴あけを行いますが、これまで造り込んできたジャングルのジオラマの地面をドリルで穴を開けるというのは勇気が要ります。
できるだけ紙粘土の白い粉が回りに飛び散らないように気を付けます。
ジャングルの地面に白い粉は絶対におかしいですので。
(カビとかならあり得ますけどね・・・)
穴に木工用ボンドを入れて、木を挿し込みます。
あとは動かないようにしてボンドが固まるのを待つだけです。
タミヤの塗料かき混ぜ棒がこんなところでも役に立っています。
時折重しの位置を変えたりして、極力まっすぐ木が立つようにします。
最後の最後にちょっとだけお遊びです。
ジオラマ製作に真剣なお遊びが入ると面白い物になるんですよねぇ。
取り出だしたるは、革の縫製用の糸です。
3本でよられていたのをバラして細くしました。
この糸に木工用ボンドを付けて・・・
指で均一に木工用ボンドを塗って・・・
細か目のミズゴケを付けると・・・
ツタ系の植物の出来上がり~
さっそく木の枝に付けてみました。
枝とツタの接着面が白いですが、これは木工用ボンドです。乾くと半透明になります。
ボンドが固まってから、したたる程たっぷりのクリヤを塗りました。
ジャングルジオラマではたっぷりクリヤ・・・もうしつこいですね(笑)。
フォトフレームにジオラマを接着させます。
使用するのは強力両面テープです。
フォトフレームに入っている柴犬はそのままにしておきます。ジオラマを乗せたら見えなくなってしまいますので。ジャングルを守る番犬になる・・・かなと(笑)
位置を慎重に確認して一気にペタッ。
両面テープだけでもジオラマの接着力は十分ですが、念のため、ジオラマの周りを木工用ボンドで固めます。
木工用ボンドの上にミズゴケを敷いて体裁を整えました。
角の部分を1ヶ所だけミズゴケを貼りました。
この角の部分は、フォトフレーム製造時に少し割れてしまったらしく、修正の跡がありました。
それを隠す趣旨です。
ちょうど岩のアーチの根元になりますので、その延長線上にコケが生えているようにも見えるて、むしろいい感じ・・・ですよね!?(汗)
フォトフレームの周囲のミズゴケはジオラマを持ち上げたりする際に触れる機会が多いところですので、絶対に取れてはいけません。
水溶き木工用ボンドをしみこませて固め、その上からクリヤを塗りました。
これで、ミニカー(トミカ、マジョレット)用ジャングルジオラマが完成です!(喜)